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写真表現のリアル

  • 2021.11.2
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虚像と裸

街頭にクリスマスの気配を感じ、心が浮き立つ「バレエ愛」美魔女こと中川絵里菜です。 本日のテーマは以前からあたためていたもの。 我が家では人生の節目に写真館へ行き、正装して写真を撮るようにしています。 子どもたちの入学・卒業はもちろん、心の節目の日には家族で予定を合わせて出かけます。 お着物を着るようになったのも写真がきっかけです。

息子の門出

写真の神様と伝えられる偉人【アンリ・カルティエ=ブレッソン】の言葉があります。 「写真を撮ること、それは、同じ照準線上に頭・目・心を合わせること。つまり生き方だ」 この言葉に出合った時、心にすとんと落ちるものがありました。私は、写真とは人の生き方を光で表現する事だと思います。その人を取り巻く環境、被写体の心情、撮影して下さる方の想い、すべてが映像となって表れる瞬間。 本当に感動が芽生えるのではないかと思うのです。 実際にバレエの舞台写真や楽屋裏の写真には、色々なドラマが垣間見え、後から振り返ってみてもリアルな感動が鮮明に思い出されます。 だから私は写真を大切にしています。 大切にしているからこそ、実はあまり自分で自分の写真を撮りません。 自分で写真を撮るよりも、大切な人に見つめられて撮ってもらう一枚の方がうんといい。そう知っています。 大切な子どもたちの写真、バレエ教室のみんなの写真、風景、是は撮ります。 なぜなら愛があるから。写真の腕前が良くない私でもいい写真が撮れるから不思議です。 生き方や愛情を表現する写真。 その人のそのままを映す芸術に大きな気付きがあるはずです。

家族にしか撮れない瞬間

国民的美魔女コンテストの書類選考の際に提出した写真は、心の大転機に銀座資生堂写真館さんで撮影していただいた写真です。リクエストは「裸の写真をのこしたい」とお伝えしました。(全裸じゃないですよ。素顔という意図) 恥ずかしい事なんかない、正直に自分の意思を貫いて強く生きようと決めた時。

リクエストは「裸」

ヘアメイクさん、カメラマンさん、スタッフのみなさんが意図を組んで下さり仕上がった作品は、今もお気に入りで大切な記録です。人は明るい転機の時、いいお顔をしているものですね。 教室の子どもたちの目の色が変わった瞬間は直ぐにわかります。 加工の技術が身近になり、生身の自分ではないものを誰もが簡単に拵える事ができる時代になりました。 でもね、立ち止まって自分の歩んできた道を振り返ってみましょう。きっと、楽しい事も辛いこともあったけれど一生懸命生きてきたのではないでしょうか。 写真は生き方を写す芸術。 【人の心を動かすのは人でしかない】と私は信じています。 虚像に安堵する日もあってもいい、でもふと肩の荷を下ろして裸を写すと新しい発見があるかもしれませんね。 私はこの記事を読んで下さる皆さんが、自分の道を振り返り、生き方について考えて下さったことに喜びを感じます。 今日も笑顔でバレエ教室へ行ってきます! 最後までご一読ありがとうございました。 中川絵里菜

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