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「別れよう」結婚前に病気が判明! この先10年は子どもを望めないなんて…

  • 2021.11.1

24歳のとき、4年付き合っていた彼がいました。彼のご両親に挨拶する機会もあり、「このまま彼と結婚かな」と思っていた矢先、私にある病気が判明!この先10年は子どもが望めないと医師から言われてしまい……。

彼との結婚を考えていた矢先に病が判明

24歳の春、4年付き合っていた彼の大学卒業式で、彼のご両親に挨拶する機会がありました。まだ2人の間で結婚するとは決まっていなかったのですが、ご両親に紹介されたことで、「いずれは彼と結婚するのかな……」と思っていました。


ところが、その年の4月、胸にしこりが見つかり病院を受診。すると、若年性の乳がんが発覚したのです! すぐに腫瘍が大きくなるタイプだったため、5月には手術を行い、続いて抗がん剤治療、放射線治療を受けることになりました。そして、医師からは「今後10年、子どもは望めません」と言う宣告も……。


彼とは「子どもが欲しいね」なんて将来について話したこともありました。ですが、その夢をすぐに叶えることはできないし、そもそも妊娠できるとも限りません。そんな思いから「結婚できないよ。別れよう」と彼に告げたのですが、彼からの返事は、


「就職したばかりで忙しいから、まだ結婚する気にはなれない。でも、別れるつもりもないよ」。

何度も彼に別れを切り出した

手術で片胸を失い、抗がん剤で髪の毛も抜けてしまいウィッグ生活に。「こんな体じゃ……」と思い、私は彼に何度も別れを切り出しましたが、彼はいつも冗談を言ってごまかし、決してうなずいてくれませんでした。


その後、放射線治療が終わり、しばらく生理がこないようにする内服治療のみになった26歳の夏、なんと彼からプロポーズ! でも、私は素直に喜べませんでした……。


と言うのも、彼の両親は私が病気で子どもをしばらく産めないとご存じで、あまりいい気持ちを持たれていないことを私は知っていたのです。彼は「別れたほうがいい」とも言われていたようでした。だから「すぐ子どもが生めない嫁はイヤだろうな……」と思っていたのです。


でも彼は、私から離れて行かず、ずっとそばにいて励ましてくれました。そして「2人でいれば大丈夫だから!」と何度も説得。その言葉にだんだん私も心を動かされて、最終的には彼からのプロポーズを受けるに至りました。

改めて彼のご両親に挨拶

その後、改めて彼のご両親に会いに行くことに。大学の卒業式でお会いして以来、2年ぶりでした。

ご両親からは、「息子が結婚すると決めたんだから、反対はしていないよ。子どものことは後々考えてくれればいいから」と、声をかけてくださいました。そして彼も、「子どもができてもできなくても、離れないから」と、その場で言ってくれたのです! その言葉に私はすごく安心したことを今でも覚えています。

それからは、彼と2人の時間を大切にするようになりました! 子どもがいなくても楽しめることがあるとわかり、とても気が楽になったのです。

結婚式でも、彼が私の好きなようにさせてくれました! 例えば、結婚式ではショートヘアのウィッグ、披露宴はロングヘアのウィッグを着用させてもらいました。髪がないからこそできることを、と思い変化を楽しむことにしたのです。招待客も私の病気を知っている人たちばかり。花嫁の手紙でも包み隠さず話すことができました。

その後、無事に子どもを授かることができ、今ではなんと3人目を妊娠中! 私自身は病気が結婚のハードルになると思っていましたが、彼はハードルだと思わず、ずっとそばにいてくれました。彼には本当に感謝しています!

ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!

文/和木りまさん

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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