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待ち受けに大人気・SHOCK EYEさんが自分の写真に込める思い

  • 2021.10.28
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神社は先人から受け継がれた「映え」スポット

最近、僕の神社巡りがすごく変わりつつある。もっとも重点を置いているのは、いかに写真映えするスポットを見つけて、素敵な写真でみんなに届けるかということ。これはカメラを始めたからこそ見つけられた楽しみだ。

昔から日本人には自然そのものを神様として敬い、崇める感覚がある。たとえば富士山の周辺に神社が多いのは、富士山そのものを神様と崇めて、その姿が望める場所に神社を建てたから。つまり自然が美しく見えるスポットをあらかじめ探してくれていたり、山や海、木や川が持つ神々しさをより引き立たせるよう設計されているのが神社なんだ。

これって、今の言葉で言うと「映え」なんだよね。

歩くパワースポットと呼ばれたことをきっかけに神社巡りを始めて、その魅力をたくさんの人に伝えたいと思った時、僕ははじめ、すべてを言葉で伝えようとしていた。もちろん神社の由緒だったり、さまざまなものに込められた意味というのは、その魅力を深く知るには大切なこと。でも、神社に興味のない人にこの伝え方はまだ早いのかも、そう思うこともあった。

自分の知ってる魅力をどんなに伝えたところで、実際に神社を訪れて、その良さに触れてもらわなきゃ意味がない。もっとポップに、「あ、ここ行ってみたいな」と思ってもらうにはどうしたらいいのか。そう考えた時に写真の持つパワーに気がついたし、「百聞は一見に如かず」という言葉の意味を知った気がする。

SHOCK EYE

「好き」を好きでいるためにも、小さな努力や工夫は必要

今やこの国に生きる人のほぼ全員が、スマホという形でカメラを持ってる時代。そのカメラで何を撮りたいと思ってもらえるか? カメラを始めたことで、そんなふうに考えが変わったんだ。

今回、二見興玉神社を選んだのも、理由は同じ。たった一枚の写真で「行きたい!」と思わせる、そういう強さのある神社だからだ。もちろん、ここの魅力は夫婦岩だけじゃない。他にも紹介したいところはたくさんあるけど、あれこれ言うよりもまずはこの写真から、神社にはこんなに素敵な景色があるんだってことを知ってもらいたいな。

そしていつか「この神社撮りに行きたい」が「神社が好き」になってくれたら嬉しいし、それをきっかけに、神社をより深く知りたいと思う人が増えてくれたらと思う。

こんなふうに言うと「神社に対して、なんでそこまで一生懸命になれるの?」と思う人もいるかもしれない。別に特別な理由なんてない。ただ、神社を巡るって決めた自分との約束を中途半端にしたくないだけ。自分で引き受けた役割をまっとうしたいだけなんだ。

SHOCK EYE

そのためにも、結果が出なければやり方を変えてみる。続けるのが苦しいなら、工夫して「楽しい」に変えていく。そうやって磨き続けることで、もっとたくさんの人に届くようになるかもしれない。

今、手の中にあるものも自分次第でもっと輝かせることができる。神社を通して僕が伝えたいのは、つまりそういうことなんだ。

持っていないことを嘆く前に、今持っているものを磨いてみる
<column>境内のカエルには、実はすごいご利益が!
境内のカエルには、実はすごいご利益が!

境内に入ってまず目に飛び込んでくるのが、大小さまざまなカエルの像。カエルはご祭神の猿田彦大神の遣いで、遠く離れた人が無事に「かえる」、貸したものが「かえる」、さらには「若がえる」などのご利益があるそうだ。像は祈願した人がそのご利益に感謝して献納されたものというから、数からしてそのパワーは相当なもの? かえってきてほしい何かがある人はぜひお願いしてみよう。

<Data>
今回、参拝したのは……

二見興玉神社

【二見興玉神社】
三重県伊勢市二見町江575
HP:https://futamiokitamajinja.or.jp/
ご祭神:【本殿】猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)、宇迦御魂大神(うがのみたまのおおかみ)、【境内社・龍宮社】綿津見大神(わたつみのおおかみ)

【SHOCK EYEプロフィール】
1976年神奈川県生まれ。RED RICE、若旦那、HAN-KUNとともに「湘南乃風」を結成、2003年デビュー。2011年にはポルノグラフィティの新藤晴一らとTHE 野党を結成。著書に『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている小さな習慣』『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(ともに講談社)がある。インスタグラム上で、Shrinegramという、オンラインでの会員限定コンテンツも人気。
Instagram:@shockeye_official
Twitter:@SHOCK_EYE_

撮影/大坪尚人(弊社写真部)スタイリング/渕上カン ヘアメイク/大島千穂 取材・文/山崎恵 企画/黒田剛

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