「壊す(こわす)」を「毀す」、「逃げる(にげる)」を「遁げる」と書くように、皆さんが、普段馴染みのある漢字に対して、異なる表記がある事はご存知ですか?
今回ご紹介する漢字「委せる」もそのひとつ。
「委」は「委員会(いいんかい)」や「委ねる(ゆだねる)」で使われることが多い漢字ですよね。
さぁ、今回の「委ねる」は、いったいなんと読むのでしょうか?
「委せる」の読み方!
「委」の漢字には「思いのままにさせる」「ゆだねる」という意味があります。
さっそく例文から「委せる」の読み方を考えてみましょう!
「大きなプロジェクトを新人に委せる大胆な采配を社長が行った」
例文からわかった方も多いのではないでしょうか?
それでは正解を発表します!
正解は「まかせる」でした!
「委せる」の意味
さっそく「委せる(まかせる)」を辞書で調べてみましょう。
「委せる(まかせる)」と同じ意味の「任せる(まかせる)」で辞書を引いてみると
①相手に要求や指示をしたり制約を加えたりせず、その人がよいと思うままに事をさせることにする。②自分自身の欲求や意思の実現を求めることなく、何かの力の赴くままにさせるようにする。「情熱に身をー/事の成り行きにー」表記「委せる」とも書く。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.1467
よく知っている言葉でも、改めて辞書を引くことによって、より理解が深まるのではないでしょうか?
「委せる(まかせる)」は、常用漢字表に載っていない読み方で表外読みと言われています。
ほかにも表外読みには「縦(ほしいまま)」や「謁える(まみえる)」などがあります。
まとめ
いかがでしたか?
「委せる」は「まかせる」と読みます。
表外読みは学校で習わない読み方ですので、気になった方はぜひ調べてみてくださいね!
斬新な読み方や、驚かされるような読み方がたくさんありますよ!