「愈(いよいよ)」や「益(ますます)」など、日常生活で馴染みのある言葉も、実は漢字で表わすことができるのをご存知でしょうか?
今回ご紹介する「可き」も日常生活でよく使う言葉のひとつです。
さぁ、いったいなんと読むのでしょうか?
「可き」の読み方!
「可」は「可能性(かのうせい)」や「不可(ふか)」の「か」と読まれることが多い漢字ですよね。
さっそく例文から「可き」の読み方を考えてみましょう!
「今後の進路に関して、親と相談す可きだろう」
例文からわかった、という方も多いのではないでしょうか?
それでは正解を発表します。
正解は「べき」でした!
「可」という漢字を「べ」と読むのには驚きですね!
「可き」の意味
さっそく「可き(べき)」を辞書で調べてみましょう!
①そうすることが当然(の義務)であることを表わす。②そうするほうが適切であることを表わす。「僕ならこっちを買うーだと思うな」③そうするのに値することを表わす。「見るーものが無い」
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.1409
普段馴染みのある言葉でも、辞書で確認することによって、より理解が深まることでしょう。
「可」という漢字は「よい・よろしい」という意味を持っています。
そのことから「可き(べき)」という読み方を考えると、腑に落ちると思います。
ビジネスマンであれば
「然る可き(しかるべき)対応」
というフレーズも聞いたことがあるかもしれませんね!
まとめ
いかがでしたか?
「可き」は「べき」と読みます。
「可き(べき)」という読み方は、常用漢字表に載っていない読み方で「表外読み」と言われています。
他にも表外読みには「適(たまたま)」や「労い(ねぎらい)」などがあります。
このように簡単そうで読めない漢字がたくさんあるんです。
気になった方がいれば、ぜひ調べてみてくださいね!