簡単そうに見える漢字でも、実は学校で習わない漢字はたくさんあります。
今回ご紹介する「竟に」もその一つ。
「鏡(かがみ)」や「境(さかい)」の右側にある「竟」は、漢字検定1級の出題範囲になっており、読み方を知っていたら本当にすごい漢字です。
さあ、いったいなんと読むのでしょうか?
「竟に」の読み方!
「竟」は、「とうとう」や「おわる・おわり」という意味を持っている漢字です。
これらを踏まえた上で、例文から「竟に」の読み方を考えてみましょう!
「竟に待ちに待ったこの日が来た!」
例文から何となく分かった、という方も多いのではないでしょうか?
それでは正解を発表します!
正解は「ついに」でした!
「竟に」の意味
さっそく「竟に(ついに)」を辞書で調べてみましょう!
「竟に(ついに)」と同じ意味の「遂に(ついに)」で辞書を引くと
①さまざまの紆余曲折を経たあげくに、(予期されていた)最終の事態に立ち至る様子。②[否定表現と呼応して]期待していた事態が、結局実現していないままで終わった様子。「彼はー現われなかった/ー確かめることが出来なかった」表記「終に・竟に」とも書く。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.1020
辞書にある「紆余曲折(うよきょくせつ)」とは「遠回りで曲がりくねっていること」を言います。
また、「竟に(ついに)」は否定表現と呼応した使い方もするようですね。
「彼は竟に(ついに)現われなかった」という例文がありますが、あまり馴染みのない表現だったかもしれません。
ぜひこの機会に、「竟に(ついに)」の様々な使い方をマスターしましょう!
また「竟に(ついに)」の他にも、「終に(ついに)」と表記されることがあるので覚えておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「竟に」は「ついに」と読みます。
他にも簡単そうで読めない漢字がたくさんあります。
気になった方はぜひ調べてみてくださいね!