みなさんが知ってる漢字でも、送り仮名によっては読めなくなってしまう事があります。
今回ご紹介する「喫む」もその一つ。
「喫」は「喫煙(きつえん)」や「満喫(まんきつ)」の「きつ」と読まれることが多いですよね。
さぁ、いったいなんと読むのでしょうか?
「喫む」の読み方!
「きつむ」としか読み方が思いつかない、という方も多いのではないでしょうか?
実は「喫」という漢字は「きつ」意外にも、「喫う(すう)」や「喫う(くう)」とも読むことができます。
「喫う(すう)」や「喫う(くう)」のように「喫む」も、「のどを通して体内に収める」という意味を持っています。
さっそく例文を元に「喫む」の読み方を考えてみましょう!
「昼休憩でタバコを喫む」
例文からなんとなくわかった、という方も多いと思います。
それでは正解を発表します!
正解は「のむ」でした!
「タバコを喫む」という表現があったのには驚きですね。
「喫む」の意味
さっそく「喫む(のむ)」を辞書で調べてみましょう!
「飲む・呑む(のむ)」で辞書を引いてみると
①[口に入れた物をかまずに]のどを通して体内に収める。「スープをー/たばこをー[=吸う]」②酒を飲む。③[中に収めたまま]外に出さないようにする。「涙をー[=涙]/恨みをー[=うらみを言葉や態度に表わさず、じっと、こらえる]/どすをー[=隠し持つ]」④字音語の末尾の「つ」の音を、口を閉じて鼻へ抜くような発音をする。表記 タバコの場合は「喫む」とも書く。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.1221
「のどを通して体内に収める」と辞書にあるように、タバコの場合は煙を肺に入れます。
タバコを普段「喫む(のむ)」方はあまり実感がないかもしれませんが、この肺に入れる動作が意外と難しいのだとか。
もしあなたのまわりに喫煙している方がいれば、「喫む(のむ)」のはどんな感覚なのか、聞いてみるといいかもしれません!
まとめ
いかがでしたか?
「喫む」は「のむ」と読みます。
他にも、面白い読み方をする漢字はたくさんあります。
気になった方はぜひ調べてみてくださいね!