今回ご紹介する漢字は「疾うに」。
「疾患(しっかん)」や「痼疾(こしつ)」のように使う「疾」という漢字ですが、「疾うに」という言葉は普段あまり見かけませんよね。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「疾うに」の読み方!
では、早速「疾うに」の読み方を発表します。
「○うに」と読みます!
「乗るべき電車は疾うに過ぎ去ってしまった」「花は疾うに散ってしまった」などのように使えますよ。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「とうに」でした!
「疾うに」の豆知識
では、「疾うに(とうに)」とはどういう意味なのでしょうか。
ずっと以前に。とっくに。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1222
「とっくに」が「疾っくに」と書けることからも、「疾うに」と「とっくに」が同じ意味であることがわかるでしょう。
ところで、「疾」の字には「矢」が入っていますよね。実は、「疾」は矢による傷のことを意味しており、そこから「病気」などの意味をもつようになったと言われています。
なお「疾」と書いて「やまい」と読みます。
このほか、「疾む(やむ)」や「疾しい(やましい)」、「疾い(はやい)」などの読み方もありますよ。
まとめ
いかがでしたか?
「疾うに」は「とうに」と読みます。
日常生活で「疾うに」と使うことはあまりないかもしれませんが、使うシーンが出てきたらぜひ「疾うにと書くんだ!」と思い出してみてくださいね。