1. トップ
  2. 恋愛
  3. 中学受験でも模試は重要!活用して力を高めよう

中学受験でも模試は重要!活用して力を高めよう

  • 2021.10.22
  • 1272 views

中学受験を行う場合、通塾している・していないに関わらず模試を何度か受けることになると思います。しかし、何も考えず前後の対策も取らずにただ受け続けても、あまり意味がありません。

模試を受けるのにも基本的には受験料がかかるため、無駄にはしたくないですよね。模試を受ける効果と、そのための対策について知り効率的に模試を受けましょう!

模試には色々な種類がある

模試を活用したいと思っても、様々な会社が違うタイプの模試を実施しており、何をどのくらい受けたらいいのかと迷う方も多いと思います。まずは模試のタイプを見ていきましょう。

・判定系模試

判定系模試は、主にハイレベルな受験生向けです。難関中学を目指す子に向いています。

日能研の「志望校選定テスト」は、6年生が対象で7月に実施されます。志望校を8校まで選択でき、偏差値から判定情報を得ることができます。

SAPIXの「志望校判定サピックスオープン」は、6年生が対象の公開模試です。「知識の定着度と問題処理能力を測る問題」と「思考力と記述力を測る問題」の2タイプのテストを受験することで、より精度の高い適性や合格可能性を判定できます。

・統一系模試

統一系模試は、標準的な難易度の模試で、受験を始めるにあたり実力を測りたい小学生や、標準レベルの志望校を目指す小学生に適しています。

四谷大塚の「全国統一小学生テスト」は、全国の年長・小学1~6年生が無料で受けられる模試です。年2回行われており連続受験することで学力の推移が分かると共に、全国規模での順位が分かります。学習領域別の正答率や都道府県別ランキングなど、成績表の充実が特徴です。

首都圏模試センターの「統一合判」は、受験校選びに活用できます。年間6回受験できるので、場数を踏むことに向いています。中学受験を目指す上で、自分のレベルや弱点を確認できます。

他にも、難関校だけをターゲットとするもの、公立中高一貫に向けているものなど様々です。自分のレベルや志望校に合ったものはどれかを見極め選択しましょう。

模試を受けるメリット

様々な模試があることは分かりますが、受験するメリットはどんなものでしょうか。

・受験を疑似体験できる

本番の中学受験は、広い会場に受験生を集めて行うため小学校で受ける普段のテストとは違う独特の緊張感があります。その雰囲気にのまれてしまうと、自分が本来持っている実力を出せずに終わってしまう可能性があります。

しかし、模試を何度も経験して雰囲気に慣れておくことで受験の予行演習にもなります。時間配分や解ける問題から解いていくなど、全体を見極め冷静に判断する練習にもなります。

・自分の学習状況が分かる

模試では点数や偏差値が分かるだけではなく、問題の正答率も分かります。データにより、実力を客観視することができるのです。

苦手教科がどの程度苦手なのか、苦手意識がないが実は理解できていないところはどこかなど、自分で気づいていないウィークポイントに気付くことができます。

・自分の位置が受験生の中でどこなのかが分かる

模試では、志望校の受験生の中で自分がどの位置にいるのか、合格の可能性が高いか低いか、ということが分かります。また繰り返し受けることで、自分の成績が伸びているかどうかも把握できます。

自分の実力を把握することで、何をどのくらい勉強すればよいのかが分かり、勉強を効率的に進めることができます。

模試を効率良く受けるためのポイント

種類のある模試ですが、手当たり次第受ければいいというものではありません。効果的に活用する為におさえておきたいポイントを知っておきましょう。

・同じ主催者の試験を受ける

前述した通り模試には種類があり、あれもこれも受けてみたくなるかもしれません。「日程が大丈夫だから両方受けよう」など考えるかもしれませんが、基本的には同じ主催者の模試を受け続けることが大切です。

理由としては、計画的に出題内容が組まれているので続けて受けることで漏れや偏りがなくなることと、実力の変化が分かりやすいということです。

偏差値は受験する子のレベルや人数で変動します。違う模試を受けると分母が異なるため偏差値だけを見て実力の変化を把握することができません。

同じ模試であれば受ける子のレベル・人数があまり変わりませんので、単純に言うと偏差値が上がっていれば実力も上がっていると判断できます。

回数も重要です。受け過ぎるのは復習や移動などの負担が増えて逆効果です。6年生になったら隔月か月1回程度にしましょう。5年生は年に数回で良いでしょう。4年生は受けられる模試も限られますが、無理に受けなくても大丈夫です。実力を試したい、早くに慣れておきたいという場合は1~2回受けてみるのもいいでしょう。

・受け方を考えて臨む

模試の前に何も対策をしないのはもったいないです。例えば前回の模試で時間が足りなかった、難しい問題で手間取った、などの反省点があれば次の模試でどうやって解消できるかを考えてから受けましょう。特に時間配分や解ける問題を取捨選択するのは大切で、意識すれば回を重ねるごとに、できるようになっていきます。

・復習する

模試は長時間に渡るので、受けるだけで満足したり疲れてしまったりしがちです。しかし、点数や偏差値よりも大事なことは受けた後に見直しをし、できていなかったところを復習することです。

記憶が薄まらない内に、可能であれば受けたその日に答え合わせをして予想得点を出してみましょう。自分がどのように解答したのかを振り返ることができ、抜けていた知識について実感を持って理解することができます。具体的な方法は後述します。

・返却資料を活用する

模試では採点済みの答案だけではなく、成績分析の資料も返却されます。内容は模試によって異なりますが、合否判定や2科4科の偏差値、各教科の単元別結果も載っていますので細かくチェックしましょう。

正答率一覧や偏差値別正答率もあれば活用しましょう。復習の際、やみくもに全てを行うのではなく、正答率が高くてできなかったものから取り組めば効率的に復習ができます。

目指す偏差値によっても復習範囲が異なります。目指すのが偏差値50であれば正答率50%以上を確実に、55であれば30%以上、60であれば15%以上、という様に目安を決めて取り組みましょう。

模試の復習方法

それでは具体的な復習方法を見ていきましょう。

・間違えた問題に印をつける

間違えてしまった問題には印をつけます。赤ペンでもいいですし、丸シールを貼るのも目立つのでオススメです。印の横には必ず正答率を書きましょう。

・間違えた理由を分析する

印がついた問題の内、正答率を確認して復習が必要だと判断したものは解説を読む、テキストを振り返るなどして再挑戦します。

その際、間違えた理由を分析し、大きい字で書いておきます。単なる計算ミスや読み間違いなのか、使う方式が分からなかった、記憶の覚え違いをしていた…など。分析した理由を書き残しましょう。

・まとめノートへ集約する

間違えた問題だけを1冊にまとめておくことはとても効率的です。復習する際は、間違えた問題だけが理由や解説付きでまとまっているため、それだけを重点的に行えば欠点を克服できます。問題と答え・解説を違うページに書き、何度も解き直しましょう。

さらに6年生向けとなりますが、教科別でも活用法を見ていきましょう。

・国語

読解問題では解きなおす際に2つのチェックポイントがあります。

まずは「問題文の読み間違いをしていなかったか」。助詞や助動詞の意味の取り違えがなかったか、登場人物の心理表現を正確に読み取れていたかどうかを確認します。正確な読み方ができていたかを確認してから改めて問題を解いてみましょう。

次に「正しい根拠にそって解答できたか」。国語では本文の中に解答の根拠があります。根拠が異なるものの正解できていた場合は、正しい根拠にたどりつけなかった理由をノートにまとめておきましょう。繰り返すことで、根拠を探しながら読むという意識が高まります。

解答するペースも大切なので、大問を1つ解くたびにかかった時間を確認すると効果的です。

・算数

復習の際、間違えた問題はもちろんですが、「正解したけれど自信がなかった問題」もチェックし解き直します。解説を読んでもよく分からなければ、塾の先生などに質問して確実に理解を深めましょう。

弱点対策として、間違えた問題の類題をテキストや参考書から探すという方法もあります。自分で探すためには、どの問題がどの単元であるかを認識する必要があるので、本質をとらえるための気づきとなります。本質を意識して演習を重ねると、力を高めることができます。

・理科

復習はもちろん大事ですが、受ける前の準備も大切です。苦手意識を持つ受験生が多い物理・科学分野では計算を見直しましょう。理科の計算は算数と異なりパターンが決まっているので、あてはめれば解くことができます。

物理では力の向き・電流の向きを矢印で示し整理してから計算に移ります。水溶液の中和、気体の発生など化学の計算は「比」にあてはめることが鉄則です。

生物・地学では系統分けを確認しましょう。動物や植物、岩石などの系統を整理して代表的なものを確認しておきます。

・社会

最近の社会の出題は設問文が長めなので、読む練習をしておきます。解答にかかわる部分を見極めそこに印をつけ、途中で分からない語句があっても読み通すようにします。こういった練習を重ねることで、設問文と向き合う姿勢が身に付きます。

正誤問題では正答だけではなく誤りの選択肢にも注目します。誤った選択肢が文章の場合は、どこをどの様に修正すると正しい内容になるかも合わせて考えましょう。

地理分野では、数値の最大値・最小値に注目します。どの都道府県のものかをとらえた上で他の順位にあてはまるところを考えると、効率的に答えることができます。

始めの内は模試を受けるだけで緊張してしまうかもしれませんが、模試での失敗はどんどんして、いかに次に改善していけるかが大切です。雰囲気に慣れておけば、本番では過度の緊張をせず実力を出し切ることができるでしょう。

受験生は追い込みの時期に差し掛かってきていますが、たくさん練習をして本番を迎えられるといいですね。

元記事で読む
の記事をもっとみる