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ジェラシーを抑える4つの方法

  • 2021.10.22

ジェラシーを伴う怒りの感情はよく知っている。多くの人は恋愛やプラトニックな関係において、はたまた映画を見たときでさえそういった感情を持つことがあるだろう。

ジェラシーは不幸の大きな原因ともなりうる。ジェラシーを感じるのは正常だと知ると安心するものの、そもそもジェラシーを感じないようにするにはどうすればいいのだろう?

結論から言うとそれは不可能! ある感情によって嫌な気分になるからといって、それを簡単に捨てることはできない。よい感情も、悪い感情も、私たちの一部なのだ。

嫉妬を止める方法を教えてくれるセラピストは存在しないけれど、感情を抑えて、今その関係に起きていることを見つめてみることはできる。イギリス版ウィメンズヘルスより詳しく見ていこう。

そもそもなんで嫉妬してしまうの?

大抵ジェラシーはヒトやモノを失う恐怖から生まれる。たとえパートナーが自分から離れて行くことはないと理性的にわかっていたとしても、十分に気にかけてもらえない、相手が他の人と過ごしているのを見たりするなど、特定の状況においては、見捨てられる恐怖に火がついてしまう。それは怒りや悲しみ、恨み、憤怒、恥、嫌悪感などとなって現れる。

「ジェラシーとは、自分が不安を感じたときに起こるつらい感情の集まりだと表現するのが私は好きです」と話すのは、セックス・アンド・リレーションシップ・エデュケーターのサム・キャット氏。「ジェラシーを感情的にどう処理するかについては、その状況や個人においてさまざまです」

浮気をされたなどの過去に嫌な経験があると、より不安感が強くなり、ジェラシーにつながる可能性がある。サム氏いわく、このことを理解できれば、「そういうことがあっても“気持ちを落ち着かせる”ことができるという。

ジェラシーを感じると嫌な気分になるが、恥じる必要はないそう。サム氏いわく、「ストレスがたまっている」「がっかりしている」と言うのと同じように、「今、ジェラシーを感じている」とパートナーに簡単に言えるようになることが目標だそう。ジェラシーを性格的な欠点ではなく、感情的な反応だと見られるようになれば、それを健全に処理する方法が見つかるだろう。

ジェラシーは悪いこと?

大惨事を引き起こすのは、ジェラシーそのものではなく、そう感じているときの行動だとサム氏は言う。ジェラシーは自分の感情的なニーズを理解したり、不安を解消したり、関係がうまくいっていないと気づくのには役立つ。もしそれを復讐心に燃えた行動を正当化するためや、パートナーを支配するために使うことは有害になってしまう。

「他の感情と同じように、ジェラシーは道徳的によいも悪いもなく、それをどうするかということになります」とサム氏。「もし落ち着いてジェラシーの原因をよく考え、自分自身あるいはパートナーと会話ができるのであれば、それは非常に生産的になります。ただ、それを悪用してしまうなら、ジェラシーは悪いことだと主張しなければならなくなります」

パートナーから元恋人と偶然会ったと聞かされて胸騒ぎするのは、普通で健康的なこと。ただ、そのことについて何週間も悪口を言ったり、消極的なコメントをすることは、問題を引き起こす可能性がある。「ジェラシーそのものが破壊的な力を持つわけではなく、ジェラシーを感じた瞬間にコミュニケ―ションが取れなくなることが関係に悪影響を及ぼすことが多いです」とサム氏。

ジェラシーを感じたときの対処法

ジェラシーを防ぐのではなく、その感情をどう対処するかに焦点を移す必要があるとサム氏は話す。どうすればいい?

1.呼吸する

「問題に取り組む前にまず感情を落ち着かせましょう。多くの人は落ち着くのに1秒もたたないうちにまくし立ててしまうのではないでしょうか。私はジェラシーを感じるときは日記を書くことが多いです。自分が感じたことすべてを書き出します。ひとたび心の平静を取り戻したら、読み返して明らかに事実でないことを見つけ出すことができます。そしてそれが解決したら、真実と思えることに目を向けます」

例えば、“一緒にいられないのは、パートナーが忙し過ぎて自分のことを気にかけてれていないから”と書いたとする。この推測は現実ではないかもしれないが、実際には必要な時間を十分に確保できていないのは事実という可能性がある。これに気づくのは有益なことだろう。

2.書き出す

サム氏は、感謝することを書き出すことも推奨している。不安が募ったら2人の関係のよいところをすべて書き出してみよう。そうすることで、問題は2人の関係全体ではなく、どう2人の時間を合わせるかなど、一つの要素にすぎないと気づくことができる。

3.問題に対処する

サム氏が推奨するのは、落ち着いたら中立的に問題に対処すること。「この人と付き合っていても何も悪いことをしてないのはわかっているけど、それで私は嫉妬してしまう」ということを伝えてみよう。それから自分のニーズを表現する必要がある。ただ安心感を求めているのかもしれないし、自分は久しぶりに会えたので嫉妬してしまっているのかもしれない。あるいは、相手がどんな人がわからずに不安になっていることに気づくかもしれない。

4.聞く

パートナーの話に耳を傾けることも大切。サム氏は、境界線(Boundaries)、合意(Agreements)、期待(Expectations)、サポート(Support)の各頭文字をとった「BAESフレームワーク」を使ってカップル達を指導している。このフレームワークに沿って話し合いを行い、それぞれが何を望み、お互いに何ができるかを考えるそう。

「あなたのパートナーは敵ではありません。あなたたちは同じチームなのです。ジェラシーを引き起こすのは必ずしもパートナーのせいではありませんが、思いやりのある、共感的な方法で一緒にジェラシーをコントロールしていくことはできるでしょう」

※この記事は、当初『Cosmopolitan』に掲載されました。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Franki Cookney Translation: Asami Akiyama

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