「あれ!? なぜか袖(そで)の裏が汚れている…」なんてことありますよね。いざ洗ってもなかなかきれいにならなくて嫌になってしまうものです。
さて、今回はそんな「袖」を使った難読漢字「袖珍」をご紹介します。読み仮名は小文字を含んで5文字、「袖」をどう読むかがカギとなってきそうです。さぁ、当ててみてください!
「袖珍」の読み方!
「珍」は「珍しい(めずらしい)」と読んだり「珍品(ちんぴん)」と読んだりしますよね。
では、「袖珍」の読み方は「そでちん」…? ちょっと語感が悪いかな、って違和感を抱いた方、そう、こちらは不正解なんです。
「袖」は「そで」とは読まず、ちょっと不思議な読み方をします。「珍」はいたって簡単ですよ。
それでは、正解を発表します。
正解は「しゅうちん」でした!
「袖珍」について
「袖」を「しゅう」と読めるかが、正解にたどり着けるか否かのターニングポイントでした! ちなみに、「袖」を「しゅう」と読ませる言葉には、ほかに「領袖(りょうしゅう)」がありますよ。意味は「えりとそで」などがあります。
それでは、「袖珍(しゅうちん)」の読み方を確認しましょう!
① 袖(そで)の中にはいるほどの小型のもの。ポケット型のもの。書籍についていい、多く他の語と複合して用いる。
② 「しゅうちんぼん(袖珍本)」の略。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
②の「袖珍本(しゅうちんぼん)」とは、①くらい小さいサイズの本のこと。
携帯性に優れている本としては文庫本などが挙げられそうですが、それよりも小型となっています。みなさん、イメージはつきますか…?
今日ではあまり見かけないかもしれませんが、明治時代にもこの形態で刊行されることがあったようです。大学で文学科に所属していた方、大の読書好きの方ならば、現物を見たことがあるなんてこともあるかもしれませんね!
まとめ
いかがでしたか?
「袖珍」は「しゅうちん」と読みます。
あまり目にすることのない、ちょっぴり珍しい言葉ですが、この機会にぜひ覚えてくださいね!