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仕事よりツラい? 妻の“育児疲れ”を理解するためのヒント

  • 2015.7.22
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【パパからのご相談】

妻は3人の子育てをしています。育児というものは、母親となった女性が担うものだと思っています。もちろん、私も可能な限り手伝うようにしています。ところが妻は、 「あなたにこの大変さは分からない。一日でもいいから、あなたと入れ替わりたい……」と不満が尽きないようです。

育児の大変さは男性の想像を超えるくらい大変なものですか? だとすれば、何がそんなに大変なのですか?

●A. 育児は、お子さん中心の世界なのです。

はじめまして、こんにちは。藤じゅんです。ご相談をありがとうございます。

このようにご相談をされたこと自体、育児のことを知ろうとする気持ちの表れです。育児経験者(現在進行形)として、とてもうれしく思いました。

現代社会においてイクメンの方が増えており、育児の現状を知っている方も多いと思います。女性は出産後、しばらくの間育児にかかりっきりになる方が多いのではないでしょうか。一方その間、家庭の経済を支えるために男性が外で働くことは必須ですよね。

まず、ここで女性の育児と男性の仕事の軸が違ってきます。女性の育児は自分の意思や思惑通りに進めることができずに子ども中心に動いていきます。しかし、男性のお仕事の場合はある程度ご自身の意思で組み立てることができ、失敗もするけれど、そこには男性自身でコントロールできる範囲のものが多いのではないでしょうか?

恐らく、この軸の違いから育児のストレスはぐるぐる回ってしまっているのかもしれません……。

●“育児疲れ”ってどんなこと?

例えば、

・買い物にいこうと思っていたのに、子どもがぐずって行けなかった

・子どもがお昼寝している間にやってしまおうと思っていたことができなかった(子どもが急に起きてしまったため)

・自分に外出の用事があったが、子どもが急に熱を出し幼稚園(あるいは学校)を休ませなければならなくなってキャンセルすることになった

・外出中に幼稚園あるいは学校からの急な呼び出しがあり、急遽予定を取りやめ、子どもを引き取りにいくことになった

などという事態は育児につきものなのです。「子どもを育てるということはそういうこと」と頭では分かっていても、繰り返しによって疲れてしまっているのかもしれません。

母親は、自分の意思で行動を起こす前に、子どもが安全な場所で保護されているかどうかをいつも必ず考えています。それが確認できないと安心して自分の行動が起こせないでいるといっても過言ではないと思います。

一方で父親である男性は、仕事に行くにせよ、休みの日にゴルフに出かけるにせよ、子どもは母親に保護されているという安心感のもとで自分自身の行動を躊躇することなく、実行に移すことができます。

仕事と育児の疲れ方の違いはこのことに起因しているのかもしれないですね。断言はできませんが……。

●育児の大変さを共感してあげて……

育児は一人の人間を身体・精神共に育てていくことです。ハプニングは付きものです。そして育児に正解はありません。どんな育児をするにせよ、母親たちはその時々で一生懸命なはずです。

心理カウンセラーの心屋仁之介さんは、著書の中でこのように述べています。

『どんな状況でも、どんな条件でも現状を肯定すること。そうしたら、不思議と今の場所でも幸せだし、次の場所でも幸せ。ずっと幸せでいられます』

「育児で疲れちゃった」という奥さまに対しては、「そっか、疲れちゃったんだね。でも僕は幸せだよ」と伝えて続けてあげてください。ちょっとした一言の繰り返しで、奥さまの育児疲れを和らげてあげられたらいいですよね。

ご参考になるとうれしいです。

【参考文献】

・『すりへらない心をつくるシンプルな習慣』心屋仁之助・著

●ライター/藤じゅん(カウンセラー)

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