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看護師は見た!「おひとりさま」老後入院患者の悲惨な末路

  • 2021.10.20
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病院に勤務している看護師は、患者さんのさまざまな家庭状況に直面します。そんな中、悲惨と感じるのはやはりおひとりさまの老後。今回は、看護師が見た老後入院患者の悲惨な末路をご紹介します。

■余命宣告され子どもに連絡を取ったものの……

身寄りのない独居老人として入院した70代の患者さんが受けた診断は、末期のすい臓がん。余命は月単位とのことでした。すると、家族はいないという申告を一転、「実は子どもがいる、連絡を取って欲しい」と頼まれます。

どうやら、生活保護を受けているため、身寄りがいないと嘘をついていたようです。連絡は取れたものの、「あの人にはさんざん苦労させられた。二度と会いたいとは思わないし、面会はしない」と、きっぱり断られてしまい、寂しい入院生活を送ることになりました。

■ゴミ屋敷住人が入院!汚れた服で退院、再びゴミ屋敷に戻る

結婚歴もなく、両親が亡くなってから親の残した家で一人暮らし、不摂生がたたって入院となった70代の患者さん。入院時には悪臭がひどく、持ち物も全部汚れていました。民生委員によると、家はゴミ屋敷で、近所からも苦情が寄せられている状態だったそう。

入院中面会は誰一人なく、パジャマ等を持ってきてくれる人もいないため、レンタルの病衣で過ごしてもらいました。せっかくの退院時にも入院時に着ていた汚れた服を着て、再びゴミ屋敷に帰らなければならないことに、もの悲しさを感じずにはいられませんでした。

■年金をむしり取ろうとする息子の面会をひたすら待つ

定年後に熟年離婚し、以後一人暮らしをしているという80代の患者さん。「真面目に働いて管理職まで努めたから、それなりの額の年金がある」と言っていました。

面会にやってくるのは、一人息子のみ。しかも決まって年金受給後にやってきては、お金をせびって帰っていきます。

「金目当てだ」と看護師に愚痴ってはいましたが、面会に来てくれるのは嬉しいようで、息子が来る日をひたすら待っている様子に寂しさを感じました。

■おひとりさまの老後は厳しい

弱ったときに頼れる家族がいないおひとりさまは、悲惨な老後を迎えることもあります。たとえ結婚していても、相手に先立たれた場合は同じことが言えます。頼れる友人を作る、家族がいるなら関係性を見直すなど、老後を見据えた人間関係を構築しておくことも大切です。

文・佐々木佐奈

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