【山梨県】秋にぴったり！水を巡る旅へ。三分一湧水地と極上のお蕎麦♪

こんにちは。 地域特派員のLilyです。 気づけば10月も半ば。あっという間に一年が終わりそうな今日この頃。 さて本日はちょっと足を延ばして、これからの時期紅葉も美しい山梨県の水の名所と、地元で作られたそば粉を100％使ったとびっきり美味しいお蕎麦屋さんをご紹介します。

日本名水百選にも選ばれている三分一湧水

八ヶ岳南麓には数多くの湧水地があり、名水の地として有名です。 その中でも三分一湧水は美しい景観を保ちながらも水源が見学できる貴重な名所です。こちらの湧水は「日本名水百選」に選定されているそうです。

木製の通路もきれいに整備されてとても美しい景観です。至る所に湧水の水路があり、水の流れる音が絶えず聞こえてとてもリラックスできて気持ちいい空間です。

過去の大きな水害とたくましく生きる人々の碑も

苔むした大きな石があったので近寄ってみると、この大きな石は昭和18年9月5日に大洪水があった時に山津波で山のような濁流が押し出され、それによって出てきた石だそう。 この地域一帯も大変な被害を被ったのを、地元の人々が協力し、この三分一湧水を掘り出し、元の通りにしたそうです。その功績をたたえ、また、山津波を後世に伝えることを目的としてこの碑を築いたものだそうです。 災害が多い昨今、過去にも水害に苦しみながらもたくましく生きる人々の軌跡を今日に伝える貴重な石でした。何度か訪れているのですが、私も今回初めて知り、とても勉強になりました。

湧き水がこんこんと！

水源地から少し離れて撮影してみました。一か所に集められた水はそのまま水路を通ります。

そしてここで分水桝の中で三方向に分けられます。

この桝の中に建っている三角柱が三方向に平等に分けられて各地域へ運ばれているそうです。

標高が高いこの地域では人々の生活や農業に欠かせないお水はとても大切で、水をめぐって地域同士の争いが繰り返されてきたそうです。それをこの三角柱で平等に配分することで争いを収めたそうで、武田信玄が堰を築いたという伝説も残っているそうです。

美しい景色の中で、お散歩しながらも人々の営みに欠かせない水の恐ろしさと大切さ、ありがたさを同時に知ることのできる貴重な場所でした。 また、道路を挟んだ同じ敷地内には三分一湧水館という建物があり、そちらでは詳しい水の歴史を学べたり、地元の野菜やお土産も販売しており、展望台からは美しい富士山や八ヶ岳の眺望も望めます。

地元のそば粉で打った絶品お蕎麦！

名所見学のあとはもちろんおなかが空きますので、美味しいお蕎麦を頂きます。 こちらのそば処三分一さんでは、100％地元産のそば粉を使っているそうです。Lilyは過去に何度か訪れているのですが、観光名所のお蕎麦屋さんとは思えないくらいおいしいのです。

店内は明るく広々としています。ちなみに休日のお昼時はいつも大変混雑しています。 そのため店頭では呼び出しベルを貸し出してくれています。三分一湧水敷地内電波が届くので、先にお店で名簿に名前を書いて、呼び出しベルを持ってから敷地内を見学したほうが時間が効率よく使えます。

一部小上がりで畳になっているとこがあり、大きなガラス窓の中では運が良ければ、そば打ち職人さんがお蕎麦を打っているところが間近に見ることができます。

今回はぶっかけなす蕎麦を頂きました。（1,150円） 揚げたてのなすがつるんとしたお蕎麦と合い絶品です。

こちらは大もりそば（1,000円）です。どのお蕎麦も何度食べてものど越しよく、コシがあり、とてもおいしいです。また、季節ごとのお蕎麦（今回はきのこつけそばで残念ながら売り切れでした）もあります。今回は頼みませんでしたが、大人気の天ぷらそばもとてもおいしくておすすめです。

素晴らしい空気とお水。美しい景観、そして美味しいお蕎麦。まさに、何度でも訪れたくなる場所です。 改めて自然と水の大切さ、この美しい景観を後世に残していきたいなあとしみじみと感じた一日でした。みなさまもこれからの季節、美味しい空気と気持ちの良い空間の中、美味しいものを食べながらリフレッシュしにお出かけしてみてはいかがでしょうか。

◆三分一湧水 〒408-0031 北杜市長坂町小荒間292-1 ◆三分一湧水館 TEL:0551-32-0058 営業時間:9時00分～17時00分 ◆そば処 三分一 TEL:0551-32-8318 営業時間:11:00～15:00 定休日:毎週火曜日(5月～10月は無休) 駐車場:有り アクセス:中央自動車道長坂ICから車で15分・中央自動車道小淵沢ICから車で15分 やまなし観光推進機構hp：https://www.yamanashi-ankou.jp/kankou/spot/p1_4936.html