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怠け者or天才? 夏休みの宿題を“最終日”に仕上げる子どもの特徴

  • 2015.7.20
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【ママからのご相談】

息子が2人いるのですが、兄は計画的に宿題をコツコツやり、早めに終わらせるタイプですが、弟は毎年夏休みに遊びほうけ、夏休みの最後にガーッと終わらせるタイプです。 もうすぐ夏休みということで、できれば弟にも兄のように計画的に宿題をやってほしいのですが、「自分はこれでいいんだ!」と言って聞きません。どうにかならないものでしょうか。

●A. もしかしたら、弟さんは天才型かも!?

こんにちは。教育コンサルタントの佐々木です。ご相談ありがとうございます。

息子さん、とくに弟さんがなかなか宿題をせず、最後の最後にまとめて終わらせるタイプとのこと。コツコツしっかりと計画して終わらせるお兄さんと比べると、確かに心配になるかもしれません。

●最終日に終わらせる人にありがちな傾向

しかし、アメリカの心理学者チョイ・チューらが、200人以上の大学生を対象に行動パターンと性格の関係について調査を行った結果、自信があって時間の使い方がうまい人ほど、宿題を最終日まで積極的に先送りしている傾向があることを明らかにしました。

これは“積極的先送り”と呼ばれています。

見守る親としては、子どもがなかなか宿題にとりかからないと心配ですし、早めに終わらせてくれた方が気が楽なのも無理はありません。学校や会社で“計画的にすること”を徹底的に教わってきた人からすれば、最終日に終わらせるなんて理解し難いことだと思います。しかし、だからといって最終日に宿題をまとめて終わらせるのが“ダメ”とは必ずしも言えないのです。そこには才能が眠っている可能性もあります。

最終日に宿題をするとき、弟さんの様子はどのようでしょうか。もし、やろうやろうと思いながらダラダラ先延ばしにしてしまっていたり、最終日に誰かに泣きついて助けてもらっていたり、締め切りに間に合っていないのであれば、それは消極的な先送りなので、計画を立てるなどして是正していく必要があります。

一方、もしも弟さんが夏休みを思い切り楽しみ、最終日に集中力を発揮しているのであれば、それは積極的先送りです。要領が良く、時間の使い方がとても上手な可能性がありますので、無理にやめさせようとするのではなく、その特徴を認めてあげたほうが能力を伸ばせるかもしれません。

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きょうだいとはいえども、その性格も宿題の取り組み方もそれぞれです。その子に合った方法を見つけて伸ばしてあげてくださいね。

【参考リンク】

・シメキリまで、仕事をするな。遅延と自信の関係 | ゆうきゆうの心理学ステーション

●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)

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