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子どもの自由研究に! ダンゴムシやアリを飼育するときのポイント

  • 2015.7.20
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【ママからのご相談】

わが家の息子はダンゴムシやアリが大好きです。「家で飼いたい」と言っているのですが、飼えるものでしょうか? マンションの5階に住んでいます。

●A. 飼育ケースがあればどこでも飼えます。

ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。

子どもがダンゴムシやアリ、ケラやコメツキなどの小さな生き物たちに夢中になる姿、最近あまり見られなくなりましたね。ぜひ、ご家庭でこのステキな面白い生き物たちを育ててみてください。

●ダンゴムシを飼おう!

●ダンゴムシは虫じゃない!?

実は、ダンゴムシは昆虫ではなく、エビやカニなどの甲殻類に近いものです。節足動物門軟甲綱等脚目に属し、陸で生活する少し珍しい生き物です。

公園や自宅の庭など、人の住む場所に多く生息しています。ジメジメした場所、石や植木鉢の下でよく見かけますね。主に、

・朽ち木

・植物の根っこ

・枯れ草・枯れ葉

・虫の死骸

などを食べて暮らしています。また、コンクリートを食べてカルシウムを摂取することでも知られています。

●足の数が変化するダンゴムシ

生まれたときは、左右6本ずつで計12本の足を持っていますが、2回目の脱皮で左右の足が1本ずつ増え、計14本になる性質があります。ダンゴムシの脱皮は2回に分けて行われるため、からだの半分が白いものを見かけるかもしれませんが、それは脱皮の途中なのです。数時間から半日かけて全てを脱ぎ終え、脱皮した殻は自分で食べてしまいます。

雄は、背中が黒く、メスは金色の点模様があります。裏返すと卵を抱えていることも。寿命は、3~5年といわれ、結構長く飼うことができます。

●飼育のポイント

飼育ケースを用意し、土を入れて湿らせておきます。餌容器(瓶のフタやお皿など)や小石、植木鉢の破片、木の棒などを入れ、隠れ家を作ります。

餌は、

・落ち葉

・ニボシ

・卵の殻

・キャベツ

などを与えましょう。湿り気がなくなってきたら霧吹きをかけ、乾燥させないようにしましょう。家の中の直接日が当たらない場所で飼育してくださいね。

●アリを飼おう!

●アリの巣作りを観察しよう

アリは、ハチ目・スズメバチ上科・アリ科に属する昆虫です。人が住む場所の近くにも多く生息し、とても身近な昆虫ですね。アリの観察の楽しみは、やっぱり巣作りです。

ただ、巣作りの様子を見るには、同じ巣の家族を捕まえなければなりません。必ず同じ巣のアリを捕獲しましょう。敷物や新聞紙などを敷いた上に砂糖や生肉をエサとして置き、蟻が群がったところで一気に捕獲します。こうすると働きアリの巣作りや仲間の暮らしぶりをみることができます。

●観察ケースは工夫が必要!

大きさの違う2つの飼育ケースを用意します。まず、大きい方のケースの底に2cmほど土を入れます。園芸用の土を1~2時間天日干しして殺菌したものを使いましょう(土の中には他の生き物もすむため)。

土を敷いたら、その上に小さいケースを入れ、土が入らないようフタを閉めておきます。大きいケースと小さいケースの間にできた空間に、土を入れましょう(市販のアリ観察用のケースが売られていることもあります)。

土の上には、湿らせたスポンジをおいておきます。表面が乾いてきたら、スポンジの水分が全体に行き渡るようになります。乾燥しないように注意しましょう。最後に、大きなケースをアルミホイルなどで光が入らないようにして、観察します。

アリは、甘いものやタンパク質を好みます。餌は、

・虫の死骸

・あおむし

・砂糖水

・昆虫ゼリー

などが良いでしょう。いろいろ試してみると面白いものです。働きアリは1~2年の、女王アリは10~20年の寿命と言われています。観察が終わったら、元いた場所に戻してあげましょう。夏休みの観察にも良いですね。

【参考文献】

・『保育園・幼稚園でのちいさな生き物飼育手帖』山下久美/鋳物太郎・著

●ライター/*SARASA*(ママライター)

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