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SHOCK EYE推薦!伊勢神宮のおすすめスポット

  • 2021.10.7
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まっさらの美しい社殿が教えてくれるもの

伊勢神宮と他の神社の最も大きな違いは、式年遷宮によって20年に一度、すべての社殿が新しく造り替えられること。1300年間絶えることなく守られてきた、伊勢神宮で最も大切な祭事だ。

式年遷宮の20年という年数には、意味がある。一説には技術を伝承するための年数ということだ。人の寿命には限界があるから、これ以上年数をあけてしまうと職人さんが亡くなったりして貴重な技術が途絶えてしまうかもしれない。それを考えると20年というのは、社殿を造る技術や伝統を確実に後世へ伝承しながら、社殿の新しさも維持できるベストの間隔なのだそうだ。

神社というと、歴史や建物の古さばかりが有り難がられる。もちろんそれも素晴らしいけど、大切なのは古さじゃない。代々受け継がれてきたものを敬い大切にしてきた人々の想いであり、そしてそれは伊勢神宮も同じ。いつもまっさらで美しい社殿は、形のないものを守り続けていくことの大切さを教えてくれるんだ。

SHOCK EYE

今は「風の時代」の始まりと言われている。お金やモノが偏重された“地の時代”が終わって、これからは人との絆や情報といった目に見えないもの、形のないものの価値が高まっていく。僕はこういう時代にこそ、神社から学ぶことは多いと思っている。

伊勢神宮で行われている式年遷宮。これって簡単に言ってしまえば、“大きな約束”なんだと思う。守ろうが守るまいが相手が見てるわけでもない、それでもひたすらに昔の人々との約束を守り続けていく。約束という目に見えないものを守り、昔の人々が大切にしてきたものや考えをリスペクトする。これってすごく風の時代的な考え方だと思うんだ。

参拝は、自分との約束を結ぶこと

約束は時として、プレッシャーや束縛になることがある。その一方で、誰かとの約束が心の支えになったり、足りない隙間を満たしてくれることもある。ただどんな内容であれ、僕は約束を大事にする人間でありたいと思っている。

もちろん守れない時はある。でも大事なのは、守ろうとする姿勢。たとえ果たすことが難しくても、とにかく自分のやれることはやり尽くす。そういう姿勢が、人として一番大切なことじゃないかな。

自分との約束もそう。それはつまり、自分はこうありたい、という気持ちだ。これって何かに似ていると思わない? 神社へ参拝した時、みんな願いごとを唱えると思うけど、試験合格だったり恋愛成就だったり、だいたいは自分の理想の未来像を伝えるよね。神様にお願いをしている時、僕たちは知らないうちに「私はこういう人になりたい」と、自分とも約束しているんだ。

SHOCK EYE

今まではとにかく新しいもの、世の中的に良いとされてるものばかりが持てはやされてきたけど、これからは、それぞれが自分の価値観に合ったものを大切にしていくように変わっていくんだと思う。そんな時代には、神社のように自分と向き合える場所を持っていることがいっそう重要になっていくんじゃないかな。

神社参拝は、自分との約束の結びなおし
<column>伊勢神宮で、ここだけのお願いができる別宮
多賀宮(たかのみや)

内宮・外宮の境内に合わせて14つある別宮。その中で僕が一番好きなのが、外宮にあるこの「多賀宮(たかのみや)」。ここの写真はいつ撮っても、すごいものを感じる。正宮の参拝では、日頃の感謝や「世界平和」のような公の願いごとを伝えるべきといわれているけど、僕はこの多賀宮では個人的なお願いごともする。ご祭神は豊受大神(とようけのおおかみ)の荒御魂(あらみたま)で、地元の信仰では、これから始めることの後押しをしてくれると言われている。

<Data>
今回、参拝したのは……

伊勢神宮

【伊勢神宮】
皇大神宮(内宮):三重県伊勢市宇治館町1
豊受大神宮(外宮):三重県伊勢市豊川町279
HP:https://www.isejingu.or.jp/
ご祭神:内宮:天照大御神(あまてらすおおみかみ)、外宮:豊受大御神(とようけのおおみかみ)

【SHOCK EYEプロフィール】
1976年神奈川県生まれ。RED RICE、若旦那、HAN-KUNとともに「湘南乃風」を結成、2003年デビュー。2011年にはポルノグラフィティの新藤晴一らとTHE 野党を結成。著書に『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている小さな習慣』『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(ともに講談社)がある。インスタグラム上で、Shrinegramという、オンラインでの会員限定コンテンツも人気。
Instagram:@shockeye_official
Twitter:@SHOCK_EYE_

撮影/大坪尚人(弊社写真部) スタイリング/渕上カン ヘアメイク/大島千穂 取材・文/山崎恵 企画/黒田剛

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