1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. ローズマリーとユーカリのフレッシュハーブリースを作ろう

ローズマリーとユーカリのフレッシュハーブリースを作ろう

  • 2021.10.6
  • 4367 views

庭で採れた植物でリースを作ってみませんか? リース作りは楽しいだけでなく、ガーデンセラピーの中の1つ、芸術療法に当たり、癒やしにも繋がります。ガーデンセラピーとは、園芸療法・芳香療法・食事療法・芸術療法・森林療法の5つから成り、庭や植物の有効性を積極的に心身を整えるのに活用し、健康な暮らしを実現する自然療法の総称。集中して手先を動かす時間は、ストレス発散になるという方も多いですよ。一緒に作ってみましょう!

リースの材料は庭で調達!

まずは、花材調達から。庭に植物がある方は、リースの材料を探してみましょう。リースに向く花材は、葉が落ちにくく、色が退色しにくい常緑樹がおすすめ。ローズマリーやユーカリの他、オリーブ、ミモザ、ゲッケイジュ、モミ、ヒバ、ヒノキなどがよく使われます。剪定を兼ねて、伸びた枝をカットすれば一石二鳥です。

庭がない方は、花屋さんに行ってみましょう。上記の常緑樹は、花屋でも手に入りやすい植物ですので、ぜひ探してみてくださいね。

ローズマリーとユーカリのフレッシュハーブリースの作り方

さっそく作っていきます。使用する材料はこちら。

【材料】

◯ローズマリー 20cm 10〜15本程度

ローズマリー 20cm 10〜15本程度

◯ユーカリ 30cm 10本程度

ユーカリを3種類用意

今回は、ユーカリを3種類用意しました。葉の形が違うものがあると、仕上がりのリースの表情が豊かになりますよ。

ローズマリー・ユーカリポポラス・グニは庭から、テトラゴナナッツは花屋さんで購入しました。

◯リースベース(直径20cm)

花資材専門店・雑貨店で購入できます。

材料

◯リースワイヤー(太さ#23)

リースワイヤーは、リースを作るときに使う糸のようなワイヤーです。ワイヤーの太さにより番号が決まっていて、数が大きくなれば細いもの、数が小さくなれば太いものになります花資材専門店やインターネット通販で購入できます。

◯はさみ

【作り方】

1. 花材を7cm程度にすべてカットし、足元の葉を取り除きます。

花材を7cm程度にすべてカットし、足元の葉を取り除きます

茎を含め7cm程度に切りそろえます。例えば、12cmあるものは、7cmと5cmに分けます。少々手間のかかる作業ですが、ここで小さいパーツをたくさん作っておくと、最後の仕上がりがきれいになります。サイズは、7cmのものだけでなく、5~6cmや、8cmのものがあっても大丈夫。また、カットした葉の足元(下の部分)1~2cmについている葉は、すべて取り除いておきましょう。

ユーカリも、7cmサイズにカット

ユーカリも、7cmサイズにカットします。葉が大きいものは、茎をできるだけ残して、葉を1枚ずつにします。葉の大きさが7cm以上あるものは、よけておきましょう。

2. カットした花材をざっくり半分に分けておきましょう。

カットした花材をざっくり半分に分けておきましょう。

おおよそ、20cmサイズのリースを作るために、このパーツが160~180個ほど必要です。

3. リースベースの一番上になる部分を決め、リースワイヤーを2~3周しっかり巻き付け、始点を作ります。リースワイヤーはカットせず、最後までそのまま巻き続けます。

4. ハーブをリースベースの上に置いて、時計回りにワイヤーを巻きつけていきます。

時計回りにワイヤーを巻きつけていきます

内側・中心・外側の3カ所に葉を置き、その根元をワイヤーで2周ほど巻いてしっかり留めます。ワイヤーは切らずにつなげたままにしておきます。中心ばかりにハーブが集まると、立体感の出ない仕上がりになってしまうので、内側と外側にもハーブをしっかり入れていきましょう。

5. 1段目が出来たら、3~4cmほど下げて、2段目を作ります。1段目と同じようにハーブを置いたら、根元をワイヤーで巻いて留めます。同じ方向に進めていき、1周繰り返します。

6. 上まで来たら、リースワイヤーを5cmほど出してカットし、リースベースの中に埋め込みます。

ハーブリース

7. 葉のボリュームが違う部分があると、丸くなりません。均等なボリュームになるよう、余っている葉を差し込んで、仕上げていきましょう。中心部分ばかりではなく、内側と外側にもしっかり入っているか、チェックしてくださいね。

8. 最後にリボンをつけて、完成です。

完成

リースができたら、そのあとは?

ローズマリーとユーカリで作っているため、このまま乾燥させると、綺麗な色のまま長期間楽しめます。リースができたら、エアコンが効いた部屋に置いて、しっかり乾燥させましょう。乾燥があまいと蒸れて変色してしまったり、腐ることもありますのでご注意ください。

しっかり乾燥したら、飾りたい場所へ。また、玄関ドアなど屋外に飾る場合、日に当たると葉の色が抜けてしまいますが、それもまた味になりますよ。リースの寿命はおおよそ3カ月~半年くらいです。色が変色して、綺麗じゃなくなったな…と感じたら、取り換え時。また新しいリースを作りましょう。

ガーデンセラピーを始めよう

このように、リース作りは楽しいだけでなく、ガーデンセラピーの中の1つ、芸術療法に当たり癒やしにつながります。ガーデンセラピーは植物に触れる際に得られる五感刺激の効果を積極的に心身の健康に取り入れ、病気になりにくい健康的な生活を目指しています。

今回のリースの花材は、園芸療法として、日々庭で管理を楽しんでいるものですし、香りがするハーブで作れば芳香療法にも。こんな風に相乗効果が期待できるのも、ガーデンセラピーのメリット!

また、集中してリースを作ることで、脳の活性化にも繋がり、心身の健康づくりに役立ちます。完成したら、達成感を味わうこともできます。その一連の経験が大事なこと。単にリースを上手に作ることが目的でありません。

ぜひ楽しみながら、ガーデンセラピーを始めてみてくださいね。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。

元記事で読む
の記事をもっとみる