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【瀬戸焼編⑤】自然に包まれた古民家レストラン「庭禾」で ゆったりとした時間に浸る

  • 2021.10.4
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瀬戸市北部の山あいで営む「庭禾」(にわか)は、オーガニック料理を提供するカフェ&レストラン。豊かな自然の中にたたずむ古民家では、慌ただしい日常とはかけ離れた心地よい時間が流れています。のどかな瀬戸の雰囲気に浸れる場所を求めて、足を延ばしてみませんか。

【瀬戸焼編⑤】自然に包まれた古民家レストラン「庭禾」で ゆったりとした時間に浸る
【瀬戸焼編⑤】自然に包まれた古民家レストラン「庭禾」で ゆったりとした時間に浸る
自然の音や香りを感じながらくつろげる場所
【瀬戸焼編⑤】自然に包まれた古民家レストラン「庭禾」で ゆったりとした時間に浸る
駐車場から少し歩いて、のれんの掛かった入口へ

瀬戸市の中心部から車で10分ほど走ると、赤い欄干の橋が見えます。この橋を渡って、「庭禾」がある山水ラボラトリーの敷地へ。かつて窯元だった場所に、「庭禾」の店主・千葉麻衣子さんと、友人の家具職人・酒井名月さんが拠点を構え、山水ラボラトリーと名付けました。

広い敷地内には木々や草花が豊かに茂り、庭というよりも山に近い印象。川の流れも間近に聞こえ、自然に包まれる心地よさを体感できるロケーションです。
「以前の住人が植えてくれた木や植物が季節ごとに楽しめます。この山あいの瀬戸の魅力を一緒に楽しんでもらえたら」と話す千葉さん。庭禾の店内に飾られた草花は、すべて敷地内で摘んだというエピソードにも納得する、恵まれた環境です。

また、店舗にしている古民家の近くには、登り窯やオブジェのような置物も残されていて、創作の場だったことがうかがえます。

それぞれに時を重ねた古民家と古道具が調和
【瀬戸焼編⑤】自然に包まれた古民家レストラン「庭禾」で ゆったりとした時間に浸る
10か月ほどかけて改修した店内。カウンターや厨房の青いタイルも印象的

建物自体の歴史は50~60年ほどだそうですが、さらに古い建材が使われているらしく、より落ち着いた味わいを醸し出しています。元の建物を生かした部分と改修した部分、古道具店を営む友人が集めたという調度品がほどよく調和した空間。その完成度の高さは、店内のあちこちをじっくりと確かめて回りたくなるほどです。

店内にはクーラーがなく、盛夏には暑く感じる日があったり、川のそばにあるので冬場は冷え込んだりするそうですが、季節を肌で感じるというのも自然と親しめる場所ならでは。盛夏限定のかき氷を食べて涼んだり、暖炉のぬくもりにほっとしたりという楽しみもあります。

その時期に一番おいしい素材の味を大切に
【瀬戸焼編⑤】自然に包まれた古民家レストラン「庭禾」で ゆったりとした時間に浸る
本日のランチ1650円。写真はアボカドとエリンギのフリッターに、かぼちゃとししとうのグリルや、蒸しなすのマリネなど3種の前菜、自家製フォカッチャとスープ

庭禾では、基本的に動物性の食材は使わず、瀬戸や愛知県内で採れる有機栽培の野菜を中心に、豆や雑穀、旬の素材の持ち味を生かしたメニューを提供しています。オーガニックのお店やカフェで勤めた経験が豊富で、現在は休止していますが、料理教室やケータリングも手掛ける千葉さん。手をかけ過ぎず、ちょっとしたコツでおいしく調理するアイデアがメニューに散りばめられています。

うつわは瀬戸焼が中心で、近くに住む作家さんのものや、色を選んでオーダーしたものなど、メニューに合うものを使い分けています。素朴なぬくもりを感じるうつわと料理が引き立て合って、気持ちも満たされるひととき。ランチにドリンクやスイーツをプラスするセットもあるので、思い切りのんびりしてみてはいかがでしょう。

ものづくりの町の趣があちこちに漂う、瀬戸。さまざまな形で息づく、やきもの文化を味わってみてくださいね。

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