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【相席スタート・山﨑ケイ連載 vol.16】『悩める女子の恋愛&婚活お悩み相談室 Part.2』

  • 2021.10.2
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お笑いコンビとして活躍する傍ら、『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の 友社)をはじめとした恋愛にまつわるエッセイを多数執筆。「自分のことを〝ちょうどいい〟ブスと仮定してみる」という、衝撃の恋愛メソッドで話題となった、山﨑ケイが昨年ついに結婚を発表! これまで多くの恋愛テクについて語ってきたケイが、本連載で は、そこから少し踏み込んで、「〝ちょうどいい〟婚活とは?」そしてその先にある、「〝ちょうどいい〟結婚のカタチって?」といった女性の悩みに挑みます!!

読者からの恋愛や婚活の親悩みに、山﨑ケイが〝ちょうどいい〟アドバイスします!

年々、自分がどんどん強くなっている気が・・・。このままでは結婚できるか心配です。30代に入り、どんどん自分が強くなっている気がしています。もともと好き嫌いがはっきりしているのもありますが、気に入らないことは断固として受け入れないとか、彼とケンカになって絶対に彼が悪いと思ったら、謝るまで責めて続けてしまいます。また、彼じゃなくても仕事においても許せないことがあると、イライラがおさまりません。彼とは結婚を考えているんですが、このままだと結婚できるか心配だし、自分のことが嫌いになりそう・・・。 (A・Tさん・34 歳)

イライラが原因で別れることになったら後悔しませんか?どうしたらイライラしなくなるのか、今から建設的に考えてみましょう。わかります。私も思ったことは全部言っちゃうタイプで、結婚前の一時期、いつもピリピリ、イライラしていたことがありました。今だから言えますが、コンビを組んでいた前の相方にもそうだったし、今の相方・山添にもコンビを組んだ最初の頃は思ったことをなんでも言っていました。そうしたらある日、「もうケイさんとやるのは本当に無理です」と言われ、解散の危機に・・・

それまでの私は、ずっと一緒にやっていくと決めているからこそ、本音でぶつかりあってから、すり合わせたり歩み寄っていくのがベストだと思っていたし、正直、怒りが原動力になっていた部分もあったと思います。なんなら、腹が立つことを自ら探しにいっていたところもあったかもしれない。でも、 相方に解散を持ちかけられ、よくよく話し合ってみると私の言い方もキツかったと反省したし、いくら近い仲だとしてもなんでも言えばいいわけじゃないんだというのがわかりはじめました。

結婚すると、毎日価値観の違いだらけ!

実は私の知らないところでいろんな細かい気遣いをしてくれていた夫

結婚すると、正直、価値観の違いだらけです。掃除や洗濯をしなきゃと思うタイミングが全然違い、 いつも私だけが気づいてやることになっていたり、シャンプーや洗剤などの備品を買うのもいつも私。黙ってやり続ければストレスが溜まるし、それを相手にいちいち注意したらキリがない。もちろんケンカになったこともあるし、何度か話し合ったことも。そんな毎日を過ごしていたある日、夫が洗濯したタオルをしまうときに、上に積み上げるのではなく、全てのタオルの消耗が同じになるようにと、下にしまっているところをたまたま見たのです。私はガサツなので・・・そんなこと考えもせず普通に上に積み上げてました。

それを見て、きっと私が知らないだけで、夫は夫で細かいところでたくさんいろんなことをしてくれているんだろうな、と思いました。夫もそういう気遣いをしてくれているし、本当は私にもこうして欲しいとか、もっとあるんだろうなと感じ、言いたいことをなんでも言えばいいもんじゃないんだなぁとやっとわかりました。

今ではかなり忍耐強くなり、腹が立つことも減ってきた気がします。これは、夫と相方が身をもって教えてくれたことだと思います。

イライラするのってこっちも疲れるし、自分を嫌いになってしまう前にやめたいですよね。

それにね、イライラしてる人を見て、気分が良くなる人はいないんですよ。彼も逆にストレスが溜まっているかもしれません。もし、それが原因で彼から別れを告げられたら?あなたは後悔しませんか?

結婚を考えているのであれば、一生一緒にいるわけですからどうしたらイライラしないのか、彼の生活態度にイライラしてしまうのであればどうしたら彼がその部分を改善できるのか、建設的に考えた方がいいと思います。

ちなみに、いつも温厚そうな芸人の先輩がいて、私が「いつも穏やかですよね」と言った ら「そう見えて実は結構イライラしてるよ」と言われたことがありました。「そういうときはどうするんですか?」と聞いてみたら「自分の中の〝しょうがない人〟というカテゴリーに入れる」 とおっしゃっていて、なるほど!と思いました。〝しょうがない人〟に対しては、イライラする気も文句を言う気も失せる、というわけです。会社の人や第三者への対処法として、一度試してみるといいかもしれません。

ハードル高すぎの婚活に案の定1人も相手が見つからない友達

私と同じ年の親友が婚活をしているんですが、条件が多すぎて1人も見つかりません。去年私は結婚したんですが、それにより親友が刺激をされたのか婚活をはじめました。ただ、 相手に求める条件が多すぎるし高すぎる。たとえば身長は 178cm 以上、大卒、できればイ ケメン、年収は 1,500 万円以上で、清潔感があって優しくて、食の趣味が合い、家事も手伝 ってくれる・・・etc!一度、もう少し条件を下げて減らしたほうがいいとアドバイスしたんですが、聞く耳を持ちません。彼女に相手が見つからないままだと、どんどんひねくれていきそうです。どうすればいいですか?(M・A さん・37 歳)

このまま突き進むのももちろんあり!彼女の人生ですからね。ただ聞く耳を持たせたいのであれば、婚活アプリや結婚相談所で現実を知るのがいいかもしれません。婚活をしているその彼女がもしかしたらとてつもない才色兼備であっても、条件が多かったりそのハードルが高すぎると、なかなか相手は見つからないでしょう。まずは、荒療治ですが、一度婚活アプリや結婚相談所に登録して、自分のことを誰も知らない恋愛市場に放り込まれてみるといいかもしれません。気に入らなければ付き合う必要はないわけですし、逆に自分が条件だけで選ばれる側になったとき、世間一般的にどのぐらいのレベルなのかを知ることができると思います。

私の友人にも婚活している人がいます。その子は年齢も私と同じ39歳というのもあり、高望みせず、かなり現実的に自分をとらえた上で婚活を始めましたが、それでも相談所から紹介される男性は、失礼ながら恋愛経験があまりなさそうなかなり年上の男性だったり、バツイチで子供がいて養育費を払っている人、というのがあまりに多く、最初はその現実に凹んでいました。

だからそのお友達も、え・・・私にマッチしたのはこのレベル?なんてショックに思うようだったら、さすがに現実が見えてくるかもしれません。

■次回は『悩める女子の恋愛&婚活お悩み相談室 Part.3』をお届けする予定です。

profile

山﨑ケイ

やまざき・けい 1982年 6月13日生まれ、千葉県出身。吉本興業に所属するお笑い芸人で、山添寛と 2013年に〝相席スタート〟を結成。2016年には『M-1グランプリ』のファイナリストになる。ネタでもある〝ちょうどいいブス〟目線で書いた著書『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)などがある。

イラスト/サヲリブラウン、取材・構成/若山あや

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