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『セックス・エデュケーション』で描かれた“破局”、「最悪なことが起こったけど私はまだ大丈夫だって気がついた」

  • 2021.10.1

『セックス・エデュケーション』で描かれたキャラクターの“成長”について、俳優が語った。(フロントロウ編集部)

※この記事には、『セックス・エデュケーション』シーズン3のネタバレが含まれます。

ジーンがエイミーにかけた言葉

現在までに3シーズンが配信されているNetflixのヒューマンコメディドラマ『セックス・エデュケーション』では、高校生からその親、教師まで、さまざまなキャラクターの成長が描かれ、高い評価を得ている。

とくに、主人公メイヴの親友であるエイミーの物語は、多くの女性たちの心を動かしてきた。

勉強は得意ではないけれど明るく楽しいエイミーは、シーズン2で痴漢に遭う。その経験はエイミーの生活を変えてしまうが、それによって描かれたシスターフッドや、エイミーのフェミニストとしての芽生え、成長は多くの女性の共感を呼んでいる。

エイミーを演じたエイミー・ルー・ウッドは、シーズン3ではエイミーにとって「最も大きな瞬間」があったと英Digital Spyのインタビューで語る。それは、ジーンとのセラピーのシーン。

『セックス・エデュケーション』エイミーの成長

メイヴと喧嘩したことについてジーンに話すうちに、エイミーが、痴漢に遭ったのは自分が加害者の男に微笑んだからだと思っていることが分かる。そのことに気がついたジーンは、問題があるのは痴漢をした男であり、エイミーに、「あなたには1つも落ち度なんかない」と言い切る…。

犯罪の責任は加害者にあるものだが、とくに性犯罪の場合、被害にあった側が自分を責めてしまうことは多い。同じような痴漢に遭ったことがなくともエイミーの気持ちに共感できてしまう女性は少なくないし、ジーンの態度にエイミーと同じく安堵した女性も少ないはず。

そしてエイミーを演じたエイミーは、あの瞬間に、彼女は成長のステップを踏めたと感じているという。

「彼女は、たった1人の親友であるメイヴと喧嘩した。“スティーブと別れたほうが良い”って言われた。彼女は彼氏がいなかったことがないのに。彼女が怖がっていたことすべてが現実になった。そうしたら彼女は、“オーマイゴッド。私大丈夫だ。こんなに最悪なことが全部起こったけど、私はここにいるし、私はまだ大丈夫だ”って気がついたの」

シーズン1を振り返れば、エイミーはルビーたちのグループにいて、メイヴとは隠れて友人だった。オーティスにマスタベーションをしてみることを勧められた時には、彼氏がいなかったことがないと話して、最初は少し嫌がっていた。

そんなエイミーに様々なことが起こり、そしてそれを乗り越え、自分は大丈夫だと気がついた。性犯罪被害の影響は今後も消えることはないかもしれないが、エイミーの姿に、感動を覚えない視聴者はいない。

シーズン3の最後で、エイミーはスティーブに別れを告げた。そしてメイヴをアメリカへ見送った。シーズン4ではエイミーはどんな姿を見せるのだろうか。

(フロントロウ編集部)

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