こんなものまで!?と思うほど、皆さんの身の回りのものには、様々な漢字が当てられています。
例えば名詞なら「箪笥(タンス)」や「鋏(ハサミ)」、名詞以外なら「愈(いよいよ)」「益(ますます)」という漢字が当てられています。
今回ご紹介するのは名詞ではない「然々」という漢字です。
いったいなんと読むのでしょうか?
「然々」の読み方!
「然々」を「ぜんぜん」と読んでしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし残念ながら、「ぜんぜん」は「全然」という表記をします。
さっそく例文を元に「然々」の意味を考えてみましょう!
「かくかく然々の理由で運動会が中止になった」
「かくかく然々」という言葉、なんだか聞いたことがある気がしませんか?
それでは正解を発表します!
正解は「しかじか」でした!
「然」という字は「然し(しかし)」とも読むので、「然々(しかじか)」と読むのも納得ではないでしょうか?
「然々」の意味
さっそく「然々(しかじか)」を辞書で調べてみましょう!!
互いにすでに知っていることや詳しくいう必要のない事を省略して言うのに用いる語。「ーの理由で中止になった/かくかくー」表記「云々」とも書く。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.635
ちなみに「然々(しかじか)」の他にも「云々(しかじか)」や「然然」、「云云」という表記もできます。
また、「云々(うんぬん)」の意味を辞書で引いてみると
①人の言った事の中心部分だけを引用し、あとを省略する時に使う語。②話の主題だけを取り上げ、あとを省略する時に使う語。③その事についてあれこれ口に出して言う(批評する)こと。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.146
「然々(しかじか)」も「云々(うんぬん)」も物事を省略するときに用いられる言葉なのですね!
まとめ
いかがでしたか?
「然々」は「しかじか」と読みます。
面白い変わった読み方をするので、もしかしたらクイズ番組で出題されるかもしれませんね!
他にも面白い読み方をする漢字はたくさんあります。
気になった方はぜひ調べてみてくださいね!