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「傷う」は何と読む?読めたらスゴい難解漢字、正解は...?

  • 2021.11.26
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できれば少しでも長い間、健康で過ごしたいものですが、なかなかそう上手くはいかぬもの。元気を無くすときもあれば、モチベーションや意欲が無くなってしまうときもありますよね。

今回は、そのような状態を表す漢字「傷う」をご紹介します。みなさんは、何と読むかわかりますか?

「傷う」の読み方!

「傷」は「きず・しょう」と読む事が多いですが、今回は違います。

さっそく、例文を元に「傷う」の読み方を考えてみましょう!

「家に帰ると、なぜか彼女が機嫌を傷っていた」

「機嫌を傷う」という言葉、どこかで聞いた事がある気はしませんか?

それでは正解を発表します!

正解は「そこなう」でした!

「傷う」の意味

「傷」は送り仮名をつけずに「きず」や「しょう」と読むことがほとんど。そのため「そこなう」という読み方があったことに、驚かれた方も多いと思います。

なお「傷う」という表記は、やや限定的な形で用いられることになっているのでご注意を。「傷う」と同じ意味を持つ「損なう(そこなう)」で辞書を引いてみると、下記のような説明がありました。

①❶機能が(完全に)失われた状態にする。❷本来持っていた正常な状態を失う。「機嫌をー/健康をー/意欲をー」②❶…することに失敗する(機会を失う)。「聞きー・食べー」❷もう少しで危ない(ひどい)目にあいそうになる。「死にー」表記①❷は「傷う」とも書く。

出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.902

 

上記の通り、「傷う」と表記するのは「本来持っていた正常な状態を失う」時のみです。例えば「機嫌をー・健康をー・意欲をー」の場合に「傷う」が用いられます。

それ以外の意味の時に使われる表記は「損なう」です。間違えないようにしてくださいね!

まとめ

いかがでしたか?

「傷う」は「そこなう」と読みます。

このように、よく目にする漢字にも、ごく限定的な場面で使われる隠れた読み方がしばしばあるものです。気になる方は調べてみてください!