普段よく見慣れた漢字に、実は異なる表記があることがあります。
今回ご紹介する「老肆」もその一つ。
私たちがよく目にするある漢字の別表記なんですよ。
「老肆」は「老(ろう)」という字に「肆」は「ほしいまま」という字の組み合わせです。
いったいなんと読むのでしょうか?
「老肆」の読み方!
全く読み方がわからない、という方も多いと思います。
さっそく例文を元に「老肆」の読み方を考えてみましょう!
「2022年でちょうど設立100周年を迎える老肆に、多くの人が駆けつけた」
このように昔から続いているお店のことを、一般的に何というでしょうか?
それでは正解を発表します。
正解は「しにせ」でした!
「老肆」の意味
さっそく「老肆(しにせ)」を辞書で調べてみましょう!
一般的に使われる「老舗(しにせ)」を辞書を引いてみると…
[為(シ)似せ、つまり父祖の方針を守って踏み外さぬようにする意]先祖代々の事業を守って(繁盛して)いる店。表記「老肆」とも書く。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.671
「老肆(しにせ)」というのは「為(シ)似せ」からきているのですね。
語源を覚えると記憶に定着しやすくなりますね!
まとめ
いかがでしたか?
「老肆」は「しにせ」と読みます。
「老舗(しにせ)」と表記する事が一般的だとは思いますが、知っていて損はないと思います。
他にも、日常生活とは異なる表記の漢字がたくさんあります。
気になった方はぜひ調べてみてくださいね!