世間一般で表記されている漢字でも、全く別の表記ができる漢字があります。
今回はそのようなパターンの漢字をご紹介します。
「口惜しい」という字です。
とても簡単な漢字の組み合わせですが、すぐに読める方は少ないかもしれません。
いったい何と読むのでしょうか?
「口惜しい」の読み方!
「口(くち)」と「惜しい(おしい)」の組み合わせですが、「くちおしい」と読まれた方も多いのではないでしょうか?
「くちおしい」と読まれても正解なのですが、今回当てていただきたいのは別の読み方です。
さっそく例文を元に考えてみましょう!
「運動会の紅白リレーでバトンを落としてしまった事が、今でも口惜しい」
紅白リレーは、全種目の最後の方に行われる花形競技ですよね。
そんな中バトンを落としてしまったのは、さぞかし悔やまれる事だと思います。
「口惜しい」はそんな敗北感・屈辱感が原因で起こる感情のようです。
それでは正解を発表します!
正解は「くやしい」でした!
こんな表記もあったのか、と思った方も多いのではないでしょうか?
「口惜しい」の意味
さっそく「口惜しい(くやしい)」を辞書で調べてみましょう!!
「口惜しい(くやしい)」と同じ意味の「悔しい(くやしい)」で辞書を引いてみると
自分の受けた挫折感・敗北感・屈辱感などを拭い去ることが出来ず、なんとかして目的を果たしたい(相手を見返してやりたい)という気持ちをいだき続ける様子だ。表記「口惜しい」とも書く。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.434
「口惜しい(くやしい)」という言葉には「目的を果たしたい・相手を見返してやりたい」という気持ちもあるのですね。
「口惜しさ(くやしさ)」をバネにして、日々コツコツと努力していきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「口惜しい」は「くやしい」と読みます。
このように漢字には、同じ意味や読み方でも複数の表記ができる漢字があります。
それぞれの漢字が当てられた意味や語源、歴史的背景などを調べてみると面白い発見をする事があります。
他にも面白い漢字はたくさんあるので、気になった方はぜひ調べてみて下さいね!