今回ご紹介するのは「陳べる」です。
「陳述(ちんじゅつ)」や「陳腐(ちんぷ)」などに使われる「陳」。ほかにも「陳麻婆豆腐(チンマーボードーフ)」で使われていますよね。
上記のように「ちん」と読むことが一般的ですが…。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「陳べる」の読み方!
では、早速「陳べる」の読み方を発表します。
ヒントは、何かを口で伝えるときに使う言葉です。
ただお喋りするというよりも、しっかりとした考えを伝えたいときに使うことが多いでしょう。
「自分の考えを陳べる」「お礼を陳べる」などのように使います。
ほかの漢字では「宣べる」とも書けますよ。
さて、読み方はわかりましたか?
正解は「のべる」でした!
「陳べる」の豆知識
では、「陳べる(のべる)」とはどのような意味なのでしょうか。
ことばを連ねて気持ちや考えを言い表す。また、文章に書き表す。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1364
普段は「陳べる」や「宣べる」ではなく「述べる」を使うことが多いかもしれませんね。ちなみに、意味はどれも同じです。
「のべる」といえば、「延べる」や「伸べる」も同じように読みますよね。しかし、これらは「陳べる」の意味とは大きく異なります。
①たたんであるものなどを広げる。
②かたまった状態のものを打って薄く広げる。打ち延べる。
③対象に向けて手をのばす。手をさしだす。さしのべる。
④時刻・期日・期限などをおくらせる。くりのべる。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1364
「延期」や「伸張」というように、広げたり遅らせたりするときに使います。混同しないよう、この機会に覚えておきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「陳べる」は「のべる」と読みます。
普段は「述べる」を使うことがほとんどですが、たまには「そういえば『陳べる』とも書けるんだった!」と思い出してみてくださいね。