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毎日食べなくてもOK!途中で切り上げてもいい? 助産師が離乳食初期のムダを省きます!

  • 2021.9.26

助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが離乳食初期の乗り越え方のコツについて教えてくれました。市販品でもいい、同じものが続いでも大丈夫。疲れたら数日休んでもOKなどのポイントをまとめて紹介!

離乳食を始めたばかりのころは、赤ちゃんが食べてくれないとママは心配になったり、ストレスを感じたりすることがあるかと思います。でも、がんばらなくても大丈夫。離乳食初期をゆる〜く乗り切るコツについてお話しします。

市販のベビーフードを上手に使う

離乳食を食べてくれなかったり、初めての食材になると特に食べなくなることがあります。栄養のバランスなどを考えて、食べてもらいたいという気持ちから、心配になってしまうかもしれません。

まずは食べてくれることを優先にして同じ食材が続いてしまってもあまり気にしないようにしましょう。また、離乳食期はたくさん食べられていても固形の栄養からの栄養はとりにくく、栄養の中心は母乳や育児用ミルクの液体栄養です。食べられていなくても栄養が不足するという心配はされなくていいかと思います。


離乳食期は、固形の食事に慣れる、味を知る、飲み込み消化するトレーニングの時期です。量や内容よりも、食事をすることの楽しさを感じたり、味覚や口腔内の触感を体験することが大切といわれています。

よく手作りの離乳食がいいと思われていますが、市販のベビーフードでも全く問題はありません。市販のベビーフードはあまり食べない場合や、手作りよりコストも高くなるのが気になる場合には、ママが疲れているときに使うなど、工夫されてもいいかと思います。

量を減らして完食を目指す

毎回食べてくれなくて残されると気持ちが辛くなってしまいますね。完食できるであろう量を配膳し、完食できた喜びを共有できるようにしてみましょう。無理に規定量に合わせなくても大丈夫です。赤ちゃんが食べられる量をみながら、もし、もう少し食べられそうであったら追加できるように準備しておくといいでしょう。


食べてくれないことにイライラして、ママがつい怖い顔になってしまうと、赤ちゃんにも気持ちが伝わってしまいます。食事の時間が楽しい時間になるように、離乳食初期は、食べなくてもあまり気にしないようにすることがポイントです。

離乳食は15分を目安に切り上げる

離乳食を食べるタイミングとしては、空腹時にこだわらず、授乳の前でも、授乳途中や授乳後でもいいです。離乳食初期においては、大切なのは落ち着いて食べられる状態であることです。また、食事の雰囲気を感じることも大切です。

食べない食材であっても繰り返し用意してみましょう。見慣れてくると、食べるようになることもあります。半口から一口でも良いので食べられたら、たくさんほめてあげましょう。少量であったり、全然食べられなかったとしても時間をみて切り上げるようにしましょう。赤ちゃんが集中できる時間は、長くても15分程度といわれています。そして食事に時間をかけ過ぎると、カロリー消費が多くなり反対に栄養がとれなくなるといわれています。離乳食初期であれば、食事時間を15分程度を目安にしましょう。


食事をする準備を整えて、いただきますとごちそうさまをする習慣をつけましょう。
また、出来なかったことに集中せずに、今日は一口食べられた、吐き出してしまったけど一旦口に入れてくれた、料理に興味をもって触ってくれた、食事の椅子に5分も座ってられたなどできたことに目を向けるようにするといいですね。

離乳食をおやすみしても大丈夫

離乳食を始めたばかりのときは、思うように食べてくれないこともあります。頑張って用意した離乳食を食べてくれないと、このまま食べないのではと心配になったり、ママにとって大きなストレスになることがあります。ついついイライラしてしまい、子どもが嫌がっても無理強いしてしまうこともあるかもしれません。


ママの体調がすぐれない、気持ちが進まなくて辛いなどのときは、無理をせずに思い切って、離乳食自体をおやすみしてしまっても大丈夫です。離乳食初期であれば、数日お休みしても栄養が足りなくなることはありません。もし気になる場合は、授乳回数を増やしたり、育児用ミルクを普段より多めにあげてみましょう。


離乳食初期は、栄養面は気にせずに慣れることが大切です。月齢が進むと食べられるようになる場合もあります。心配し過ぎずに、市販のベビーフードを利用したり、時々お休みしたりしながら力を抜いて進められるといいですね。


監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。

ベビーカレンダー編集部

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