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ライトグリーンのふうせんが魅力! フウセンカズラのリースアレンジとナチュラルリース

  • 2021.9.24

ふっくり膨れたふうせんと、爽やかな色合いが可愛いフウセンカズラ。夏には華奢なつるがよく茂り、緑のカーテンとしても人気の植物です。今回フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんに教えていただくのは、このフウセンカズラをくるりと丸めて作るリース。ここでは、秋の花やカボチャを合わせた季節のアレンジと、シンプルにフウセンカズラだけで作るリースの2パターンをご紹介いただきます。

可愛らしいフウセンカズラ

フウセンカズラ
秋にはたくさんのふうせんが。

ライトグリーンの紙風船のような果実が可愛らしいフウセンカズラ。ふーっと息を吹き込んで膨らませたかのように丸々した果実が、軽やかに秋風に揺れています

夏にはつるがぐんぐん伸びるので、グリーンカーテンにしているお庭をよく見かけます。

フウセンカズラ

私は、春に種をまきました。支柱を立てること以外、あまり手をかけませんでしたが、順調に育ってくれました。8月の終わり頃からふうせんがつき始め、9月中旬にはたくさんのふうせんが風に揺られています。極小の白い花も可愛らしいですよね。

フウセンカズラ

フウセンカズラの茎は、華奢に見えて意外と強く、くるりと丸めてリースにすることができます。

今回は、フウセンカズラのリースをベースにしたバスケットトレイのアレンジを楽しんでみませんか。もうすぐハロウィンですから、小さなカボチャを合わせました。そして、フウセンカズラを丸めただけの、簡単で、優しい雰囲気のナチュラルリースもご紹介します。

フウセンカズラのリース

バスケットアレンジに使った花

秋の花
  • フウセンカズラ 6〜7本
  • キバナコスモス 3〜4本
  • 秋海棠(シュウカイドウ) 3〜4本
  • キャットテイル 3〜4本
  • 金水引 2〜3本
アレンジの材料
  • カボチャ(小) 2個 
  • ワイヤー製のバスケットトレイ 
  • バスケットに入るサイズの器 
  • アルミワイヤー 50cmほど

フウセンカズラをメインにしたいので、花はあまり多く入れないようにしました。

フウセンカズラの丸いふうせん(果実)に合わせて、あまり大きくない花、素朴な草花が似合うと思います。

秋の花

バスケットアレンジ&ナチュラルリースの手順

フウセンカズラのリースのアレンジ
<フウセンカズラのリースのバスケットアレンジ>
フウセンカズラのリース
  1. アルミワイヤーをくるくると適当に丸めます。両端をフック状にします。
    ワイヤーの先端はセロテープやマスキングテープを巻いておくと、器のキズ防止とすべり止めになります。 
  2. 器にアルミワイヤーを取りつけて、水を入れます。
  3. ワイヤーのバスケットトレイに器を入れて、空いているところにはカボチャを入れます。 
  4. フウセンカズラの茎を、器の中のアルミワイヤーに絡げてとまるようにします。
    何本か入れるうちにとまりやすくなります。
  5. フウセンカズラを1本ずつ、リース状に巻いていきます(ラフな感じで)。
    同じ方向に巻くときれいにまとまります。
  6. フウセンカズラでリースのベースができたら、それぞれの花を入れます。
    フウセンカズラの茎を花留めにします。

    それぞれの花は、フウセンカズラのつるの間から顔を出すような感じにすると、楽しい雰囲気になります。
  7.  出来上がり!
フウセンカズラのリース

出来上がりを上から見たところ。

フウセンカズラのリースのアレンジ
<フウセンカズラのナチュラルリース>
フウセンカズラのリース

フウセンカズラのナチュラルリースは、70〜80cmほどの長さのフウセンカズラのつるを、ただ丸く巻いていくだけです。

フウセンカズラのリース

フウセンカズラの茎はしなやかですが、意外としっかりしています。そのまま巻いただけできれいに形ができます。葉っぱとフウセンがきれいに見えるように、あまりきつくしないように、ふわっと絡げていきましょう。

フウセンカズラのリース

出来上がり!

フウセンカズラのリース

なんでもリース

フウセンカズラのフライングリース
フウセンカズラのフライングリース。

リースというと、クリスマスリースをイメージするでしょうか。

クリスマスリースに使う植物といえば、モミやスギ、ヒバなどのエバーグリーン常緑樹ですね。冬でも青々とした葉の常緑樹は、古くから強い生命力の象徴とされてきました。そして、葉自体に殺菌作用や抗菌作用があるものが多く、そこから「災いから家族を守るもの」という意味が生まれたと言われています。香りもいいですしね。

そんなリースですが、常緑樹だけでなくても、他にもいろいろな植物でリースを作ることができます。

古代オリンピックで勝者に贈られたのは月桂樹のリースでした。マラソンの勝者にも月桂樹のリースです。

子どもの頃作ったのは、クローバーのリース。

ハーブのリースもいいですね。ローズマリーやオレガノなどは、長くなった茎をそのままくるりと丸めてキッチンへ。

ハーブのリース
ローズマリーやオレガノなど、伸びたハーブの茎を丸めてリースに。

ナチュラルリースは、リース用のオアシスやリングなど特別な道具を使わなくても、そのまま丸めただけで素敵なリースが出来上がるところが嬉しいです。

フウセンカズラのリース

フウセンカズラも華奢に見えて、リースにするにはちょうどよい強度があります。ドライになると葉っぱは色があせてきますが、ふうせんは萎むことなく丸いままの可愛らしいリースです。

Credit

写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。

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