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日本一高い場所での映画祭? SHIBUYA SKY屋上で出会う、素晴らしき映像作品たち

  • 2021.9.23

自宅で見られる映像が多様化しても、映画館でしか見られない映像作品がある。そして、映画館で上映しているからこそ気になる作品も多い。特にミニシアターは、独自のセレクトで未知なる映像世界を提案し、いつも私たちに新しい刺激をくれて知的好奇心を高めてくれる。これからのシアターカルチャーを担う映像作品に出会うなら、シアター・イメージフォーラムの映画祭をチェックしよう。

ユニーク且つ他では見られない映画を上映し続けてきたシアター・イメージフォーラムが、9月25日(土)から映画祭「イメージフォーラム・フェスティバル」を開催する。35回目となる今年も、商業性にとらわれず先鋭的・実験的な映像作品、話題作を世界中から集め、映像アートの最新動向を紹介。映画やアート系映像が好きならずとも気になる作品が目白押しだ。

この映画祭の中で特に話題なのが、昨年に引き続き展望施設・SHIBUYA SKYとの共同開催となる「ROOFTOP “LIVE” THEATER(ルーフトップ ライブ シアター)」と題した映画鑑賞イベントだ。SHIBUYA SKYの地上230メートルの屋上で、いつもとひと味違った鑑賞体験ができる。昨今流行の野外シネマだが、ここまでオープンエアーで非日常の空間での鑑賞は唯一無二といえるだろう。

いま見るべき音楽映画を大音量で愉しむ

今年の「ルーフトップ ライブ シアター」では、日本初上映の作品を含む世界の音楽映画を上映。高層階の屋上というスペシャルなロケーションを活かし、映像と音楽を大音量でじっくりと鑑賞できる。

『アメイジング・グレイス』2018©Amazing Grace Movie LLCHarumari Inc.

開催日は2021年10月9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)の週末全4回。9日に上映されるのは、「ソウルの女王」と呼ばれるアレサ・フランクリンが1972年に行った幻のライブ映像を収めたコンサートフィルム『アメージンググレイス』だ。

『ラスト・ソング・ビフォー・ザ・ウォー』Harumari Inc.
『ストップ・メイキング・センス』提供:キングレコード 配給:boid©1984 TALKING HEADS FILMS. ALL RIGHTS RESERVEHarumari Inc.

10日はアフリカ、マリの砂漠で行われる音楽フェスの模様を追ったドキュメンタリーフィルム『ラスト・ソング・ビフォー・ザ・ウォー』を日本初公開。続いて16日にはトーキング・ヘッズの絶頂期をカメラが捉えた伝説のライブ・フィルム『ストップ・メイキング・センス』が上映される。

『ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語』Harumari Inc.

最終日には、イギリスのスカやロックステディ、レゲエ、ダブ専門レコードレーベル、TROJAN RECORDS(トロージャン・レコーズ)のドキュメンタリー『ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語』を上映。本作はイギリスとジャマイカをつないだレーベルが、当時のユースカルチャーに与えた影響をリアルに描いた作品だ。本作品には、2021年8月に惜しまれながらこの世を去ったリー・スクラッチ・ペリーも出演している。

今回は、SHIBUYA SKYの一般入場券(前売り1,800円、当日2,000円)を持っていれば、映画は無料で見ることができる。上映時間は各日18時を予定しているが、天候により変更する場合もあるので事前に確認しよう。

ミニシアターがセレクトするアート系の映画というと、どうしても難しいイメージがつきまとう。が、今回の「ルーフトップ ライブ シアター」で上映される音楽映画は物語を追うことよりも、映像自体のおもしろさ、音楽の素晴らしさを体感できるものばかりだ。大きなスクリーンで映画を見る体験を思い出したら、またすぐに映画館へ足を運んでしまうだろう。

映像祭「イメージフォーラム・フェスティバル」
http://www.imageforumfestival.com/2021/
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