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【EXITりんたろー。】測定で衝撃数値!血管年齢60歳。自律神経も危機的状態【連載51回】

  • 2021.9.22

現在のりんたろー。さんの自律神経の計測は、根来先生が独自に開発した自律神経測定デバイスアプリ『バイタルテラス』を使用。そのあまりに簡単な計測法にちょっぴり疑いの目を向けたのもつかの間……。実際に測ってみると恐るべき結果が待っていました!

毛細血管のゆらぎを計算して、交感神経と副交感神経のバランスを測定

EXITりんたろー。

根来秀行先生(以下、敬称略)「今日は、私のスマートフォンを使って自律神経を計測してみましょう」

りんたろー。さん(以下、敬称略)「スマホで? 普通のスマホですよね? それで計測ができるんですか?」

根来「はい、みなさんが持っているスマホと同じものを使います。このカメラに指をつけてみてください。画面を見ると赤くなったり、黒くなったりしますよね」

りんたろー。「先生、なんか占いみたいであやしいんですけど(疑いの目)」

根来「安心してください。急に『未来が見えます』とか言い出しませんから(笑)。これは学会でもちゃんと発表されていて、エビデンスもある、医学的なアプローチです」

りんたろー。「安心しました(笑)」

根来「りんたろー。さんの指を携帯電話のカメラのレンズにあてると、画面が赤くなったり黒くなったりしていますよね。これは毛細血管の動きをみているんです。それに伴って脈拍を測っているんですが、実はこの脈拍は1拍ごとに小さくゆらいでいます。副交感神経が優位なほどこのゆらぎが大きく、緊張して交感神経が優位になっているとゆらぎが小さくなります

りんたろー。「へえ、なんか交感神経が高いほうが大きくゆらぐと思っていました」

根来「交感神経が高い状態だと、ゆらぎが小さくなることが分かってるのです。その性質を利用して、ゆらぎを計算して交感神経が優位なのか、副交感神経が優位なのかを測定するのがこのデバイスです。また、このゆらぎを特別な計算式で計算すると、自律神経が働く力=トータルパワーを計算できます」

EXITりんたろー。

りんたろー。「先生が作ったんですか?」

根来「そうです」

りんたろー。「すごっ! 指を当てるだけで自分の状態を知ることができるのって、手軽でいいですね」

根来「もっと細かく正確に測定する場合には、24時間体に貼るタイプのものを装着して計測します。では、レンズに人差し指をあててください」

交感神経が優位なのか、副交感神経が優位なのかを測定するのがこのデバイス

りんたろー。「人差し指を置いて、息を止めたほうがいいですか?」

根来「普通にしていていいですよ。脈拍は78で普通ですね」

りんたろー。「えっ、めちゃくちゃゆらいでますね、僕の自律神経」

衝撃! 血管年齢60代! トータルパワーも落ちていた!

交感神経が優位なのか、副交感神経が優位なのかを測定するのがこのデバイス

根来「結構、血管年齢が高めですね」

りんたろー。「えっ! やば! 血管年齢60代って! 運動だってしてるのに。どうしてそんな結果が出るんですか?」

根来血管年齢は血流の加速度で見ています」

りんたろー。「ってことは血流が弱いんだ(涙)」

EXITりんたろー。

根来「はい。血流の加速度が下がっている状態です。ただ毛細血管の血管年齢なので、睡眠の質と量を高めて、休息をきちんととるようにすると1ヵ月くらいで変えていくことができます

りんたろー。「よかった!」

根来「平均睡眠が5~6時間で以前と変わらないとおっしゃっていましたが、それを6~7時間、できれば7時間にする、それと共に睡眠の質が上がるようにしていくと、どんどん良くなっていくと思います」

りんたろー。「はい」

根来「自律神経のほうを見てみましょう。まあまあ今はリラックスできていると思います。ここで腹式呼吸をしながら計測してみましょう。お腹をふくらませながら息を吸って、お腹をへこませながら息を吐きます。それをゆっくり行いますよ。4秒で吸って」

りんたろー。「スーーー」

根来「8秒で吐きます」

りんたろー。「ハーーーーーーー」

根来「できれば鼻だけで息を吸って、吐くをくり返しましょう」

EXITりんたろー。

りんたろー。「スーーー、ハーーーーーー」

根来「今のを解析してみますね。自律神経のバランスは77で悪くありません。深呼吸をして交感神経が下がり、副交感神経が上がってバランスがとれてくるのがわかったと思います」

りんたろー。「おもしろい!」

根来「ただトータルパワーがちょっと低いですね。平均値が569。交感神経と副交感神経の面積の合計値がこの数値で、自律神経の働きの強さを表しているんですが、通常800くらいはほしいです。」

りんたろー。「えっ、やばいですね。うつになっちゃうってことですか?」

根来「トータルパワーが低くて、交感神経まで下がってくるとうつ病っぽくなってきてしまいますが、りんたろー。さんの場合、交感神経は高いので大丈夫です。ただこのまま放っておくといずれは交感神経も副交感神経も下がってしまって、気持ち的に落ちてきてしまうことがありえるかもしれません」

りんたろー。「先生、今すっごく眠いんですけど、まさかこれはヤバイ状態のはじまりですか?」

根来「まだ、20時前(編集部注:取材時の時間)で眠いということは、やっぱりご自身で思っている以上に睡眠時間が足りていないということですね」

りんたろー。「そっか。もっと寝なくちゃダメなんですね」

EXITりんたろー。

タクシーのアクセルにイラッとしてもこれまでの経験で乗り切る!

根来「もうひとつ気をつけたいのは、トータルパワーが低いと徐々に自分を制御する力が蝕まれていくということです。今、とても活躍されていて、気持ちや頭はやる気がみなぎって調和がとれていると思いますが、一方で体をいたわってあげる意識に欠けているかもしれません。このまま放っておくと、うつではないですが少し疲れてきてしまってやる気がおきなくなる、ということはありえると思います」

EXITりんたろー。

りんたろー。「えええええ!」

根来「イライラしたり、許せないと思ったりすることはありませんか?」

りんたろー。「たいていのことにはイライラしないんですが、昔からひとつだけどうしてもイライラしちゃうことがあって。タクシーのアクセルの踏み方にめちゃめちゃ腹が立つことがあるんです。お客さんが乗っているのにどうしてそんな踏み方をするんだ、危ないよって。でもそういうときには僕にも調整する方法があって。僕も13年もお笑いをやっているのにいまだに嚙むし、すべるしって考えたら、『自分もできてないぞ!』って思うと、スーッとイライラが収まってくるんですよ」

EXITりんたろー。

根来「すばらしいですね! でもそれは自律神経ではなくて、これまでの経験が生かされているからなのだと思います。このままトータルパワーが低いままだと、そういう気持ちの切り替えができづらくなる可能性もあります。体調のいいときってイラつきもないし、ハッピーですよね?」

りんたろー。「確かに! でもタクシー運転手さんのアクセルの踏み方だけは体調に関係なくずっと思っていました」

根来「(笑)。それが表に出るか自分の中で抑えられるか。自律神経で感情を抑えられるかどうかの指標になるかもしれませんね」

EXITりんたろー。

男性は30代、女性は40代で自律神経の働きがガクンと落ちる

根来「りんたろー。さんはおいくつですか?」

りんたろー。「35歳です」

根来「そろそろ、年齢的に変化する頃ですね」

EXITりんたろー。

りんたろー。「精神的に病みやすくなるってことですか?」

根来「極端にいうとそうかもしれませんが、すぐにうつになるというわけではないですし、りんたろー。さんは大丈夫そうな気がします(笑)。自律神経のトータルパワーのピークは10代。20代のスポーツ選手だとトータルパワーが1000以上ある人も少なくありません。年齢とともにゆるやかに下降して、ガクンとパワーが落ちる年齢が男性は30代、女性で40代です。そのため、35歳を過ぎると自律神経の乱れが原因の不調が増えるんですね」

りんたろー。「ちょうど落ちてくるときなのか」

根来「りんたろー。さんの自律神経のトータルパワーは569でしたが、この年代で理想にしたいゾーンが800~1000です。今、下がってしまっているのは事実なので、このまま放っておくと頭の回転にも影響してくると思います」

りんたろー。「それは困りますね。お笑いの現場で対応できなくなっちゃう! 先生、どうすればいいんですか?」

EXITりんたろー。

根来「それを解決できるのが呼吸法です」

りんたろー。「呼吸ならいつもしてますけど(笑)、それとは違うんですか?」

根来「もっと意識して深く腹式呼吸をします。自律神経は心臓を動かしたり、血流を促したり、自分の意志とは関係なく生命活動を維持するために働きます。この無意識で働く自律神経を意識的にコントロールできるのは呼吸だけなんです」

りんたろー。「えっ、酸素を取り込むだけじゃなく、呼吸にそんなパワーがっ!」

根来「しかもとても簡単で、いつでもどこでも実践可能なので、誰でもすぐに取り入れられます。忙しいりんたろー。さんでも仕事の合間にすぐに取り入れられて、笑いのパフォーマンスも上がるので、ぜひ取り入れてほしいですね」

りんたろー。「ぜひ取り入れたいです。先生、早く教えてください!」

【今日の一句】
ととのえて すべりんたろー。に ならぬよう

EXITりんたろー。

さぁて、来週のりんたろー。さんは?

血管年齢は60代。自律神経のトータルパワーはかなり低い状態だとわかり、危機感を覚えたりんたろー。さん。自律神経のパワーをアップし、さらに笑いのパフォーマンスまで上がるという呼吸法に興味津々。次回は寝つきが悪い、睡眠が浅い、疲れやすい、やる気が出ないなど、プチ不調に悩む方にも必読のドクター根来が教える神呼吸を紹介します!

次回、「りんたろー。呼吸の達人への道」

デジタルシングル『なぁ人類』
©️Sony Music Labels

【NEWS】
ソニーミュージックよりメジャーデビュー。ニューミニアルバム『GENESIS』好評発売中。

【プロフィール】
りんたろー。
1986年生まれ。2008年4月、東京NSCに14期生として入学。2017年末に兼近大樹を誘い、お笑いコンビ「EXIT」を結成。ネオ渋谷系チャラ男漫才と称するしゃべくり漫才のツッコミを担当。ネタ作りも担う。
【Twitter】@rinnxofficial
【Instagram】@Rin_the_Sky
【note】https://note.com/rin_official
【YouTube】EXIT Charannel
【TikTok】@exit_official
【りんたろー。個人YouTube】EXITりんたろー。のYouTubeチャンネル

根来秀行
医師、医学博士。ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。著書は「病まないための細胞呼吸レッスン』(集英社)、『新しい免疫力の教科書』(朝日新聞出版)、『ハーバード&ソルボンヌ大学 根来教授の超呼吸法』(KADOKAWA)など多数。

撮影/目黒智子 ヘア&メイク/小松胡桃(ROI) イラスト/shutter stock 取材・文/山本美和

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