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豊作です♪ ヤマブドウを収穫してジャムを作りました!「花音の森」レポ Vol.9

  • 2021.9.22
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日本一暑い街・熊谷市でエアコンに頼らず暮らそう! という野望を掲げて、花音の森を作り、2年目の夏が終わろうとしています。今年は、ウッドデッキの日よけのために育てている、ヤマブドウがたくさん採れました。今回はヤマブドウの成長記録と、収穫した実でヤマブドウジャムを作ったので、ご紹介していきますね。

ウッドデッキを春夏秋冬いつでも楽しめる空間にしたい

庭をオールシーズン通して考えると、暑さ・寒さ・蚊など、庭で過ごそうと思っても、意外と快適に過ごせる時期は短かったりします。

例えば、ウッドデッキでの過ごし方。日よけのない夏のウッドデッキの表面温度は40度以上と、とても高くなってしまい、バーベキューをするにも、子供のプールをするのにも、大変暑いのですよね…。

このように、実際暮らしてみると、いろいろと課題が見つかるのですが、それを植物で補おうというのが、花音の森のテーマでもあります。

ウッドデッキ

ここを建てる時から、ウッドデッキはとても重要だと考えていたので、一年を通して快適に過ごせるよう工夫をしています。真夏のデッキ温度も、ミストや打ち水のおかげで、25度程度になります。また、夏秋は蚊帳でデッキを覆っていますので、蚊の心配もありません。もっと広く取ればよかったと思うほど、お気に入りの場所になっていますね。

ウッドデッキを快適な場にするために、ヤマブドウを植えました

こちらは1年目の春の様子。

ウッドデッキには、パーゴラを併設

ウッドデッキには、パーゴラを併設。パーゴラとは、軒先や庭に設置する棚状に組まれたものを指し、イタリア語の「葡萄棚」が語源といわれています。日本では、藤を絡ませた藤棚をよく見るかもしれませんね。

エアコンなしで暮らすためのコツは、窓や外壁、ウッドデッキに太陽光を当てないことが大切! 徹底的に日差しを遮る工夫をしていきたいので、そのための植物活用方法として、ブドウを這わせていきます。

ブドウを這わせる

左右に1本ずつ、2mほどのヤマブドウを植えました。

ヤマブドウは、古くは「古事記」にもその名が記された、日本に昔からあるブドウ。日本に二つしかない在来種の一つなのです。

ブドウの種類については、もっとおいしい巨峰などの種類もありますが、在来種の魅力は、日本の気候風土に合っていて、丈夫なこと。病気や害虫にも強いことも、植物のある暮らしをする上で、大切なのです。

花音の森の場合、おいしいブドウを収穫する目的ではなく、葉が茂り、日陰を作ってくれることが優先事項。窓やウッドデッキに光を当てないための、植物活用なのです。そう考えた時に、薬を使用しなければ管理が難しいような品種ではなく、放っておいても丈夫に元気に育ってくれるものを選ぶことが、ベストだと思いました。

ヤマブドウの成長記録

ヤマブドウが日差しを遮るほどに生育するまでには当然ながら時間がかかります。私の計画では3年計画だったので、1年目は日よけ(シェード)を取り付け日を遮りました。1年目は、つるが7mほどに成長し、パーゴラの上まで届きました。実もついたのですが、つるを伸ばしたかったので、早々に摘果してしまいました。

冬に葉が落ちた後も剪定せず、そのまま枝を伸ばしておいた2年目の今年は、ぐんぐん成長し、気が付けばこのようにパーゴラの頭上を覆ってくれました。

パーゴラの頭上を覆ってくれた

実は、2年目もシェードをしていたので、普段、葉はほとんど見えていませんでした。ある時、シェードを外してみて、びっくり!

ヤマブドウの実

いっぱい実が付いていて、嬉しくなってしまいました。丈夫なうえに、実もこんなについてくれて、なんて実用的な植物でしょうか(笑)。

ヤマブドウの収穫!

ちょこちょこと味見をして、今か今かと収穫を待っていましたが、今年の熊谷市は、8月中旬は雨が続くような天気…。熟れ過ぎた実が落ち始めたので、慌てて、ほぼすべての実を収穫しました。

ヤマブドウの収穫

コロナ渦で外出が制限される中、自宅でブドウ狩りができるとは、なんとも幸せなことです。このヤマブドウ、食べてみると甘くておいしいのですが、実が薄く、ほぼ種なのです。そのまま食べることもできますが、今年はジャムにしてみようと思います。

ヤマブドウのジャムを作ろう

【材料】

ヤマブドウの実 1kg

砂糖(てんさい糖)500g

レモン汁 大さじ3

【作り方】

1. 軸からヤマブドウを1粒ずつ取り外します。傷んでいるものは除外し、洗います。正味1kgありました。

正味1kgありました

2. 半量の砂糖をまぶし、15分ほど時間を置きます。

3. 弱火にかけ、木べらで混ぜながら、30分ほど煮込みます。

弱火にかけ、木べらで混ぜながら、30分ほど煮込みます

4. 液体を濃します。ざるにあけて、種と皮を取り除きましょう。

液体を濃します。ざるにあけて、種と皮を取り除きましょう。

5. 液体を鍋に戻し、残りの砂糖とレモン汁を入れ、火にかけます。砂糖が解けたら、火からおろし、粗熱を取ります。

砂糖が解けたら、火からおろし、粗熱を取ります

6. 保存容器に入れて完成。

植物のある暮らしから感じること

できあがったジャムは、思ったよりサラサラ。ジャムというよりはフルーツソースのような液体でしたが、おいしいものになりました。

朝食のヨーグルトともち麦フレークに添えたり。

朝食のヨーグルトともち麦フレークに添えたり

かき氷のシロップにもぴったりでした。

かき氷のシロップにもぴったりでした。

植物と共に暮らしてみると、セミが飛んできたり、ヘビが出たりと、びっくりすることもありますが、それ以上に、楽しみや喜びが勝り、心身を豊かにしてくれる気がします。そして今回のブドウのように、暑さを凌ぐこともでき、収穫というギフトもついてくるなんて、幸せなことですね。

また、毎月来られる生徒さんにも、ブドウの成長の様子を見守っていただきました。作ったジャムでお菓子を作って、生徒さんとこの収穫をシェアしようと思います。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。

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