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祈りをかたちに。太宰府天満宮にて中村人形の企画展を開催。

  • 2021.9.21
中村信喬「御神牛」通期展示
中村信喬「御神牛」通期展示

博多人形は、1600年の黒田長政の筑前入国に伴い、集められた陶工たちが生み出したのが原点と伝えられている。素焼きに着彩という大原則のほかは作り手に委ねられるという、大らかな土壌も特徴だ。

その博多人形を生業とし、筑阿弥(1897-1947)が始めたのが中村人形だ。以来、衍涯(1921-1992)、信喬(1957-)、弘峰(1986-)へと脈々と受け継がれてきた。近年、創作の場は国内外に広がり、その型に収まらない人形のありように熱い視線が注がれている。

太宰府天満宮では、境内の老樟を材料に信喬氏に依頼した御神牛像の他、信喬・弘峰親子による作品を収蔵。2003年からは干支鈴などの正月の縁起物は中村人形が手がけている。

企画展「中村人形と太宰府天満宮」では、太宰府天満宮所蔵作品、中村人形所蔵作品ほか総数約 70点を前期後期で紹介、さらに干支の縁起物約 50点を通期で展示する。中村人形を通して、古来から変わらない人々の祈りに時代の今を見出したい。

中村弘峰「影向」前期展示
中村弘峰「影向」前期展示
中村弘峰「黄金時代」後期展示
中村弘峰「黄金時代」後期展示

中村人形と太宰府天満宮

会期/前期9月18日(土)~12月7日(火)、後期12月11日(土)~2022年3月13日(日)

休/月、ただし9月20日、10月25日、1月3日、10日を除く

時間/9:00~16:30

・入館は16:00まで

会場/太宰府天満宮宝物殿 第2・企画展示室 福岡県太宰府市宰府4-7-1

観覧料/一般 500円、高大学生200円、小中学生100円

https://keidai.art/

Text: Aya Hasegawa

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