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何気ない風景にも歴史あり、幻の駅【武蔵上ノ原駅】跡地

  • 2021.9.19
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9月に入り、随所に秋らしい気配を感じるなり様になりましたね~。典型的なポンコツ学生だったむには、夏休みの宿題を9月の半ばまで一生懸命やっていた記憶があります・・・。 さて今回は、そんな学生の頃を思い出して、ちょっとした『遅すぎる夏休みの課題』に取り組みました。

【遅すぎる夏休みの課題】

先日、以前ご紹介したFLORIST SUNNYPLACEさんでのお買い物帰り、ふと目にした踏切の名前に、おやっと興味が湧きました。

出典:リビング多摩Web

緑川通りと立川南通りが交差する場所にある『上野原踏切』。この辺りは確か”富士見町”だったはず・・・。 上野原踏切。 この上野原踏切は、緑川通りの入口と立川南通りが交差する場所近くにあります。緑川通りを北に進むと国営昭和記念公園の立川ゲートに便利なので、行楽日和の週末などはご家族連れの車が多くみられます。 しかしはて、この近所に上野原の地名が付く場所はないはずでは?上野原といったら、山梨県の上野原駅かなと、中央線ユーザーのむには思ってしまいます。不思議に思って調べてみると意外な発見がありました。

【駅跡地】

上野原の名前の由来は意外なところにありました。 実は、かつてこの辺りには『武蔵上ノ原駅』という名の駅があったそうです。しかも青梅線の駅ではなく、五日市鉄道という鉄道の駅だったとのこと。初めて聞く名前のオンパレードに、もの知らずのむにはただ驚くばかり。

五日市鉄道は大正14年に拝島から五日市間が、昭和5年に立川延長線が開業しました。昭和15年には南武鉄道に吸収合併され、昭和19年4月に国有化、その年10月に休止。その後、廃線となりました。『武蔵上ノ原駅』は立川延長線(立川~拝島)の駅の一つでした。

出典:リビング多摩Web

向かいの歩道から撮影。フェンスの奥、右側の白い建物付近に駅があったそう。なんとなく跡地っぽい?

出典:リビング多摩Web

線路と並行する立川南通りの歩道から撮影。柵の向こう側、緑がこんもりしている辺りに雰囲気がありますね・・・。う~ん、この日はお天気が悪かったです。

立川から拝島までにあった数駅の中でも、この『武蔵上ノ原駅』は当時の跡が若干感じられるとのこと。撮影した写真からも、ほ~んの少しですが、駅跡地の雰囲気が感じられませんか?

【次の駅は道路でした】

『武蔵上ノ原駅』の次の駅は『郷地駅(ごうちえき)』。 こちらまでは歩けたので、お散歩がてら行ってみました。ちょうど立川市と昭島市の堺、現在の『東京都立産業技術研究センター』などがある産業サポートスクエア交差点あたりに、郷地駅があったそうです。かつての郷地駅は立川南通りになっているため、面影は見られませんでした。残念!

出典:リビング多摩Web

産業サポートスクエア・TAMA正門。毎年秋にあるイベントが楽しいです。今年は難しいかな・・・。

出典:リビング多摩Web

この道を右に少しいったことろが交差点。そのあたりが郷地駅だったそう。

生まれも育ちも立川のむにですが、まだまだ知らないことがたくさんあるなぁと感じずにはいられませんでした。何気ない日常の風景にも、人々の営みの積み重ねがあると、改めて気づかされた今回の『遅すぎる夏休みの課題』でした。

なお、五日市鉄道等についてもっと詳しく調べてみたいと思われた方は、立川や昭島の図書館や資料館へお出かけになってみるのも良いかと思います~。また『上野原踏切』は、むに一押しのFLORIST SUNNYPLACEさんにお立ち寄りの際にも、見ることができますよ。

皆様のお散歩のお時間にも、ちょっとした楽しみが増えます様に! お散歩大好きむにでした。

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