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【ケルンの新業態】神戸市東灘区にオープンした「日々ケルン」に行ってきました

  • 2021.9.16
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9月4日、JR摂津本山駅前(神戸市東灘区)に、サステナブルベーカリー「日々ケルン」がオープン。「サステナブルベーカリーって何?どんなお店?」ということで、プレオープンイベントに行ってきました。

出典:リビング大阪Web
フードロスやフードマイレージなどを意識したパンがズラリ

「日々ケルン」は、昭和21年創業、「チョコッペ」「御影メロンパン」などが人気の神戸の老舗ベーカリー「ケルン」が、「パン屋にもおいしいパンを提供する以外にもっとできることがたくさんあるのでは」という思いから、「買い物を楽しむ際にフードロスやフードマイレージなどの社会課題を気軽に考えられて、世の中に好循環を生み出せるような仕組みを持ったベーカリーを作りたい」と出店。

出典:リビング大阪Web

例えば、フードマイレージの観点から兵庫県や滋賀県といった近隣県産の小麦を使用。輸送距離削減により二酸化炭素(CO2)排出削減につなげます。フードロスにも配慮し、一般の流通にのらない不揃いな野菜を使用しています。

出典:リビング大阪Web

▲(手前から時計回りに)フォカッチャ生地シリーズ。ミニトマト、バジルの「真っ赤なトマト&バジル」、ジャガイモ・ローズマリーの「はるか」、ナス・レンコン・ズッキーニの「野菜の箱舟」(各302円)

出典:リビング大阪Web

▲「野菜のバリエ」(216円)

不揃い野菜は、その時々で仕入れられる種類や量が変わるため、おいしさを最大限活かせるように、レシピも都度、変えていくそう。そのため、時期によってトッピングが変わったり、「ケルン」の既存店と同じ名前の商品でも、原材料の産地が違うということになるケースも。今後は、購入する側が選べるよう、ポップで小麦の産地などを明記(トレーサビリティに配慮)していくとのことです。

また、パン以外にもクラッシュアイスや、スペシャリティコーヒーも販売しています。

出典:リビング大阪Web

▲凍らせた野菜を練り込んだクラッシュアイス。第1弾は高糖度トマト「プチぷよ」(660円)。甘いトマトの味がはっきり感じられます。甘いのに後味はすっきり。こちらも南あわじ市から入荷した不選別トマトを使用

店舗の内装には六甲山の間伐材を利用

店内に入ってすぐ目に飛び込んでくるのが、印象的なデザインの天井です。自然の恵みを感じられるようにと、六甲山の間伐材を使用。なんと同社代表取締役の壷井さん自ら伐採したそう。

出典:リビング大阪Web

▲六甲山の間伐材を一部使用した内装

出典:リビング大阪Web

▲ディスプレーにも六甲山の間伐材が使用されています

好循環を生み出すきっかけとなるベーカリーに
出典:リビング大阪Web

▲「ケルン」代表取締役 壷井豪さん

パン業界でも長時間労働などの問題について取り組んでいく中、「もっと自分たちにできることはないのか」とずっと考えているという壷井さん。その中で、フードロス削減などに取り組む「八百屋のタケシタ」や、正当な対価を直接支払うスペシャリティコーヒーによって海外のコーヒー豆生産者を支援する「LANDMADE」などのスタートアップ企業との出合い、提携することによって「日々ケルン」が生まれたそう。「社会で起きている問題も、知ることができれば、なにか行動が起こせたり、少しだけなにかが変わるかもしれない。『日々ケルン』がそういった問題に触れるきっかけになればいい」と話す壷井さん。今後も、周辺の大学や施設などと連携してセミナーやイベントなども行っていく予定で、同店からいろいろな発信が行われていくようです。

今後も「日々ケルン」に注目ですね。

日々ケルン ■住所:神戸市東灘区田中町1-13-22-103(JR摂津本山駅南側すぐ) ■営業時間:午前8時~午後8時。月曜、第2・4火曜休 ■https://kobe-koln.jp/

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