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ミニマリストが教える!おしゃれなリビングの作り方とシンプル収納術

  • 2021.9.13
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おうち時間の大半を過ごすリビング。 整理整頓の時間を取らない、いつも片付いてシンプルなお部屋づくりをミニマリストは実践しています。 無駄のないコンパクトなリビングの作り方と収納アイデアを見ていきましょう。

おうち時間の大半を過ごすリビング。
無駄な整理整頓の時間を取らない、いつも片付いてシンプルなお部屋づくりをミニマリストは実践しています。そんなシンプルで無駄のないリビングの作り方と収納アイデアを見ていきましょう。
 

ミニマリストのリビングって、どんな感じ?

皆さんのお宅のリビングには、どのようなものが置いてありますか?

ソファにテレビ、リビングチェストにサイドテーブル、ラグやカーペットも敷いていますか?
お子さんがいらっしゃるご家庭なら、おもちゃや絵本もありますよね。

お家時間の大半を過ごすリビング。
スッキリさせれば、くつろげるスペースも増えます。
お子さんが思いっきり遊べるスペースも作れます。

家族みんなが集うリビングは、どうしても物が多くなりがち。
今回はミニマリストのリビングを参考に、過ごしやすいリビングを目指しましょう。

ミニマリストのリビングにあるもの

「必要最小限」のもので暮らすミニマリストのリビングには、どのようなものがおかれているのでしょうか。

「ミニマリスト」と一言でいっても、「これとこれだけしか置かないのがミニマリスト」「これが置かれていたらミニマリストではない」といった決まりはありません。

「必要最小限」は、人それぞれ違いますからね。


よく聞くのは、このような感じではないでしょうか。

ソファは置かず、ローテーブルを置いて床で過ごしている
ソファは置くけれど、テーブルは置かない
ソファを置かずに、大きなビーズクッションをソファ代わりにしている
ラグやカーペットは敷かない
テレビは置かない
カーテンをつけない


これだけ見ても、人それぞれまったく違いますよね。
「リビングが畳かフローリングか」によっても、生活スタイルは変わってくるでしょう。

カーテンをかけないミニマリスト

「え!カーテンが必要ないの?」と驚かれた方もおられるのでは?
周囲からの視線が気にならない環境にお住まいのミニマリストの中には、カーテンをつけずに開放感を楽しんでいる方もいるのですよ。

お庭やバルコニーが広いお宅は、そのままリビングと一体と考えることもできます。視覚的にも開放感が出て、よりスッキリとした印象になりますね。
高層階にお住まいの方も、広い空をカーテンで隠してしまうのはもったいないですよ。

日差しが強くあたるお宅や、他人の視線が気になる環境でしたら、カーテンは必須ですが「カーテンは欠かせないもの」という固定観念を捨ててみると、住んでいるお部屋の新たな魅力を実感できるかもしれませんよ。

テレビをおかないミニマリスト

「リビングにはテレビ」「テレビは一家に一台」とお思いではないですか?
実は、わが家にもテレビはありません。

もとも観る習慣がないので、とくに不便は感じていません。

ニュースはネットで確認したほうが早いですし、朝食のときはスマートスピーカーAlexa(アレクサ)のニュース読み上げ機能にお世話になっています。

「年に数回の登場するか、しないか」のわが家のテレビは「黒い壁」と化していたので、すぐに手放したものの1つです。

どうしても必要なときは、タブレットで視聴しています。

今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されましたね。
おうち時間が推奨されたこともあり、ご覧になった方もたくさんいらっしゃるかと思います。
テレビを持たないわが家も、たっぷり楽しみました。

パソコンにタブレット、スマホ。今は代用できるものがたくさあります。
「リビングにはテレビ」「一家に一台は当たり前」という思い込みをやめて、スッキリさせてみませんか?

ミニマリストのリビングインテリア

ミニマリストのリビングを作るうえで、最も重要なことは、何より「物を減らす」ということです。「必要なもの・必要のないもの」の見直しは行いましたか?

それでは、次のステップへいってみましょう。
大きな家具をなくさなくても、取り組みやすいものがいくつかありますよ。
とくにチャレンジしやすいものを挙げてみたので、見てみましょう。

取り組みやすいもの1:ゴミ箱をなくす

皆さんのお宅のリビングにはゴミ箱は置いてありますか?
ゴミ箱があると、それだけで生活感がでますよね。
掃除の際も持ち上げて移動させたり、ゴミを集める手間も発生します。

ミニマリストのリビングには、ゴミ箱がないことが多いのですよ。
ご多分に漏れず、わが家もゴミ箱は設置していません。

ゴミ箱は、キッチンに1ヶ所です。
キッチンではゴミ箱が必要なシーンが多く、欠かせないものの1つですよね。
では、リビングはいかがでしょうか?
リビングで出たゴミ、立ち上がったときにキッチンに捨てに行くことにしてみませんか?
最初は面倒に感じるでしょうけれど、リビングとキッチンは近いことが多いので、慣れてくればそれほど苦になりませんよ。

多くのキッチンは家の中心に近く、動線の良いところにあるはずです。
マンション住まいの方であれば、家中のゴミ箱をなくして、キッチンに集約することも難しくないですよ。
ゴミ箱の撤去は最も手軽にできるので、まずは「お試し」のつもりでチャレンジしてみましょう。

取り組みやすいもの2:ラグ・カーペットをなくす

お次はラグ・カーペットです。
ラグやカーペットは、部屋の中で視界に占める割合が大きいですよね。
掃除の手間も、実はけっこうかかっているのではないでしょうか?

ラグやカーペットを撤去すると、床が見え、部屋全体が一気にスッキリと広く見えますよ。柄が入っているラグ・カーペットであるなら、なおさらです。

とくに、床暖房はついているお宅はぜひなくしてみてください。
ラグやカーペットがないほうが、床暖房の効きが良いそうですよ。

ラグやカーペットの撤去は、ワンアクションで得られる「スッキリ」の効果としては、一番大きいはずです。

取り組みやすいもの3:私物はリビングに持ち込むスタイルに

最後は、家族みんなの習慣を変えてみることです。

家族みんなが集うリビング。
みんなそれぞれが私物をリビングに置くようになると、途端にリビングはゴチャゴチャします。
それぞれの個室があれば、そこからリビングに「持ち込むスタイル」にルールを変更してみませんか?

一日のうち、一度でもよいのです。
自分のものは、自分の場所へ持ち帰りましょう。
これを徹底すれば、リビングには家族が共通して必要なもののみになります。

ちなみに、わが家では、子どものおもちゃは「子ども部屋」に収納しています。
遊びたい時は、遊びたいものを自分で持って来ますし、食事の前、出かける前、夜寝る前には、自分の部屋へ持ち帰っています。

「子ども部屋が2階にある」という、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭は、なかなかそのルールを作ることが難しいかもしれませんね。

そのようなお宅にとっては、「リビングに子どものおもちゃや絵本は欠かせないもの」と言えます。
これが最初にお伝えしたとおり、「必要最小限は人それぞれ」ということです。

無理に減らしたり、ルールを変えたりしようとせず、その他の部分でスッキリさせたり、「スッキリ見せるテクニック」を身につけたりしてカバーしていきましょう。

無理をしてミニマリストになるのではなく、あくまでも「過ごしやすいリビング」を作るために参考にしているという姿勢を忘れずにいましょう。

それでは、お次は「ミニマリストが実践したリビングの魅せ方術」をお伝えしていきます。

ミニマリストが実践したリビングの魅せ方術

ミニマリストのお宅は、皆さんそれぞれお好きなテイストで部屋をまとめつつも、スッキリとした印象は共通していますよね。
それは単純に「ものが少ないから」だけではありませんよ。スッキリ仕上げる魅せ方術があるのです。

これでスッキリ!魅せ方術1:ものを減らす

とはいえ、まずは「ものを減らす」。これに尽きます。
「必要なもの・必要のないもの」を選別しましょう。単純に、ものが減ればリビングはスッキリに近づきます。

これでスッキリ!魅せ方術2:テイストを統一する

皆さんは、どのようなインテリアのテイストがお好きですか?

ミニマリストだからと言って、「北欧テイスト」や「シンプルモダンテイスト」を選ぶ必要はないのですよ。
「カントリースタイル」や「シャビースタイル」、「和モダン」で素敵にお部屋を仕上げているミニマリストもたくさんいます。

「あれも、これも」となるとお部屋は途端にゴチャゴチャしますが、テイストが統一されていて、収納のコツをつかめれば、スッキリとしたお部屋を作ることは十分可能です。
ミニマリストのインテリアは「シンプルテイスト」という思い込みから離れて、あなたらしいインテリアを目指しましょう。

これでスッキリ!魅せ方術3:ディスプレイは厳選したものを少数精鋭で

ディスプレイを何1つ飾らないミニマリストも多いです。
しかし、あなたがディスプレイしたいようなお気に入りのものをお持ちでしたら、ミニマリストのリビングは最適と言えますよ。

突然ですが、ここで「ミニマリスト」の語源についてお話したいと思います。
ミニマリストの語源は「ミニマリズム」です。
ミニマリズムとは、アートや音楽の分野における「強調するために、他の無駄なものを削ぎ落とす」という表現手法の1つなのです。ご存知でしたか?

あなたのお気に入りのもの、もし部屋の中がもので溢れていたら、その大切なお気に入りのものは埋もれてしまい、存在すら見つけにくくなってしまうでしょう。

しかし、シンプルでミニマルなインテリアの中にそれを置いてみたらどうでしょう。お気に入りのそれが際立って見えるはずです。これこそ、ミニマリズムの本質です。

ちなみにわが家では、それは「お花」です。
シンプルな部屋の中にあるお花はとても際立って、より目につくようになりますよ。

シンプルな部屋の中では、ひとつのもので雰囲気が大きく変わります。あれこれたくさんディスプレイするのではなく、本当のお気に入りが際立つよう、少数精鋭のディスプレイを目指してみてください。あなたが選んだものによっては、一気におしゃれなインテリアに仕上がりますよ。

これでスッキリ!魅せ方術4:カラーコーディネートを工夫する

お次は部屋の色味についてです。
あなたのお宅の床の色、壁の色は何色ですか?
壁の色は、白やアイボリー、ベージュが多いでしょうか。床の色は、白系から焦げ茶系まで、幅が広いかと思います。

部屋のインテリアをスッキリさせるためには、壁や床の色を考慮しつつ、選ぶ家具の色・素材は統一することをおすすめします。

ウィールナット材やチーク材、ホワイトバーチ材などの素材、白やグレーの色味の家具など、たくさんありますね。お部屋のもともとの色味に合わせて、色や素材が多くなりすぎないよう注意しましょう。
お部屋に合う色の決め方については、ここでは詳しく触れませんが、黄金比は「ベースカラー7割・メインカラー2〜3割・アクセントカラー1割未満」といわれています。意識してみてください。

いつも片付いた印象に!リビング収納アイデア

スッキリとしたリビングのイメージはつかめてきましたか?
お次は、いつも片付いた印象にするための収納アイディアについてお伝えしていきます。

もともと持ちものが少ないミニマリストは、それほど多くの収納家具や収納グッズを持っていません。
一番の近道は、まずはものを減らすことです。ものの見直しを行う前に、収納グッズを購入してしまわないよう、ご注意くださいね。

収納グッズの色を統一する

「ミニマリストの部屋」と聞いて、真っ白な部屋をイメージされる方もいらっしゃるのでは?ミニマリストは、色や形もミニマルなものが好きな人が多いですよ。

白や黒といったモノトーンは、商品展開も多く、色のトーンもそれほど差がありません。色のトーンとは、同じ色味の中でも「明るさ」や「鮮やかさ」によって生まれる違いのことです。
例えば、ベージュを思い浮かべてみてください。
一言に「ベージュ」といっても、「暗めのベージュ」だったり「明るめのベージュ」だったり、「赤みがかったベージュ」や「落ち着いたベージュ」など、様々なトーンのベージュがありますね。
微妙に違うトーンの中から似合うアイテムを選ぶのは、慣れないとなかなか難しいでしょう。

黒や白は、現物が手元になくてもそれほどトーンに差はなく、「集めやすいアイテム」といってよいでしょう。

これからお部屋作りをされる方は、黒や白のモノトーンをベースに、ご自分の好きな色を「差し色」にインテリアを組み立ててみてくださいね。

収納グッズの形を統一する

・収納グッズの形を統一する
ものの数が多くても、一つ一つシンプルな形を選んで色を統一することで、スッキリ見せることができます。

例えば収納。
さまざまな形の収納を使うより、揃えて使ったほうが統一感が出ますし、無駄なスペースの節約になる場合もあり、使い勝手もよくなるでしょう。

後々買い足すときのことも想像してみてください。
選んだものは、しばらく販売が続きそうですか?
その後に買い足せるよう、各社の定番商品を選ぶことも安心ですよ。

また、「形」の中には「素材」という面も含まれています。
同じような形、サイズ感であっても、ワイヤーバスケットとラタン調のバスケットでは統一感が出ませんね。木製のものや、トタンのもの、ファブリックやプラスティックなど、お好きな雰囲気のものを中心に、なるべく2、3種類に留めてみてください。

見えない収納にする

・見えない収納にする

ご家族のいらっしゃる方、中でもお子さんがいらっしゃるご家庭はものの量を減らすことは難しいですよね。

とくに、子どものおもちゃをリビングに置かなければならない場合。
おもちゃはカラフルですので、インテリアの雰囲気を損なわずに収納するためには工夫が必要です。

そんな皆さんは、見えない収納になるよう工夫してみましょう。
備え付けのクローゼットや扉付きの棚がある場合は幸運ですが、そうでない場合は、独立した収納をお使いになるかと思います。そのようなときは、オープン棚ではなく、引き出し収納や扉付き収納など、見えない収納を選んでスッキリにつなげましょう。

ミニマリストのアイディアを取り入れて過ごしやすいリビングへ

いかがでしたでしょうか。
ミニマリストのインテリアのポイントを取り入れれば、皆さんのお宅のリビングはより過ごしやすくなりますよ。

「ミニマリスト」について皆さんそれぞれイメージをお持ちかと思います。しかし、けっしてそれにとらわれることなく、皆さんのお好きな雰囲気、過ごしやすい雰囲気を大切に、リビング作りをしてみてください。
ミニマリストの考え方が、皆さんの暮らしをより良くするエッセンスとなりますように。

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