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奈緒、芝居ができなかったら…悩んだ時期あった “広める”編集者の仕事に共感

  • 2021.9.10
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奈緒さん(撮影:Saori Saito)
奈緒さん(撮影:Saori Saito)

映画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」に出演する女優の奈緒さん。同作は、漫画家の佐和子(黒木華さん)は新作漫画で、夫の俊夫(柄本佑さん)と編集者の千佳(奈緒さん)の不倫をリアルに描いています。現実そっくりの不倫漫画を読み進めた俊夫は、現実と漫画の境界が曖昧になっていき…漫画家夫婦の心理戦を描いた人間ドラマです。

オトナンサー編集部では、奈緒さんに単独インタビューを実施。役に共感したところや演じる際に意識していることなどを聞きました。

スピード感があり、スカッとする作品

Q.台本を読まれていかがでしたか。

奈緒さん(以下敬称略)「読み始めて手が止まらなくなり、一気に読みました。読み終わった後、私が演じる千佳のセリフで『面白い』というのがあるんですが、思わず口に出すくらい面白かったです。今まで、こんなにスピード感があってスカッとする、不倫を題材にした作品には触れてこなかったので、すごく新鮮でした」

Q.千佳と似ているところや共感できるところはありましたか。

奈緒「共感できたのは、千佳さん自身が漫画家ではなく編集者という立場で、漫画を生み出す先生への敬意と作品を広めるために真っすぐに突き進んでいるところです。私自身はプレーヤーで、お芝居することを選んで、運よくお仕事を頂いていますが、迷った時期や悩んだ時期があります。

映画の世界に携わっていたいけど、自分にできることは何だろうと考えたことがあります。お芝居をしたいけど、もし、それがかなわないなら、役者さんやすてきだと思う人たちを知ってもらえるように、自分が広める方になる選択肢もあるなと思いました」

Q.千佳は俊夫のことをどう思っていたと思いますか。

奈緒「遊びとも本気とも違うものを感じていました。彼女の中で、俊夫さんのことを漫画家として敬愛しているところが大きいので、俊夫さんを見ながら、その先にある漫画を見ていたんじゃないかなと思います。だから、俊夫さん自身に執着している感じではないと思いました」

Q.今回、一番の挑戦を教えてください。

奈緒「俊夫さんを誘惑するようなシーンがあるんですが、それはすごく挑戦だなと思いました。これまでは誘惑するような役を任せられたことがなかったので、そこに説得力を出すのが挑戦でした。千佳さんはさっぱりした性格なので難しかったです」

Q.堀江貴大監督からの要望はありましたか。

奈緒「衣装合わせのとき、千佳は竹を割ったような人だと思うと伝えると、堀江監督にも『まさにそうです』とおっしゃっていただいたので、そういう方向で千佳さんを突き進んでいけばいいと思いました。細かい演出は丁寧で的確で、分かりやすく提示して導いてくださいました」

Q.演じる際に意識していることを教えてください。

奈緒「役を固めすぎないようにすることです。台本をもらって考えるのですが、その考えにしがみつかないように現場では身を任せています。相手の方がいて初めて、お芝居になるので、自分が掘り下げて考えてきたこともガチガチに固めていかないようにして、そのときに起きたことを楽しみたいなと思っています」

Q.普段、リフレッシュにしていることはありますか。

奈緒「料理をするようになりました。ワンちゃんを飼っていて、ワンちゃんの散歩がリフレッシュになっていたのですが、こんな状況ですし、家でワンちゃんと遊ぶようにしています。家にいる時間が増えてきたので、料理をするようになり、それが楽しいです」

Q.20代のうちに挑戦したい仕事を教えてください。

奈緒「内面的な話ですが、できないことや苦手なことを20代で受け入れておくと、30代に入ったときに楽になると言われました。20代はいろいろな人に叱ってもらえますが、大人になるほど、周りに甘えられなくなり、叱られることもなくなっていきます。自分は何ができないか、何が苦手なのか知っておきたいと思っているので、厳しい現場で仕事をしたいです」

映画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」は全国公開中。

オトナンサー編集部

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