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バレエの世界を覗き見する2日間WOWOW『パリ・オペラ座バレエ団特集』

  • 2015.7.13
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英国ロイヤルバレエ団、マリインスキーバレエ団、パリ・オペラ座バレエ団の3つを"世界三大バレエ団"、そう呼んでいる。いずれも最高峰のダンサーたちが集まり、多彩なレパートリー(作品)を持つバレエ団であることには違いはないが、それぞれに異なる個性がある。

中でも350年という世界最古の歴史を持つパリ・オペラ座バレエ団はチャイコフスキーの三大バレエからコンテンポラリー作品まで幅広い作品を上演するのが特徴。そして、(少々古臭い言い回しだけど)"花の都パリ"にふさわしく華やかで美しいスターダンサーたちをたくさん輩出してきたことでも知られている。

日本でも高いパリ・オペラ座人気だが、なかなかパリまでバレエを観に行けるわけではないので来日公演のチケットなどは争奪戦となり、あっという間に良い席が売れてしまう。


■ 2日間のプログラムの見どころを、さらっとご紹介

そんなパリ・オペラ座の公演を、チケット争奪戦にやきもきすることなくゆったり自宅で味わえる2日間が実現する。WOWOWでこの7月18日と25日に『パリ・オペラ座バレエ団特集』が放送されるのだ。番組では2012年から2014年の間にパリ・オペラ座で上演された5作品を上映。しかも古典の王道作品をふたつと、アーティスティックな現代バレエ、異色のバレエ作品と、まさにパリ・オペラ座バレエ団の特徴を網羅したかのようなラインナップなのだ。

18日(土)には、『眠れる森の美女』と『ドン・キホーテ』古典の王道2作品。
マチュー・ガニオ(眠れる森の美女)、ドロテ・ジルベール、カール・パケット(ドン・キホーテ)ら人気エトワールが主演。19歳という若さで異例のスピードでエトワール昇格を果たした注目の若手マチューも、今やすっかりバレエ団を代表する顔に。

『眠れる森の美女』(C)Sébastien Mathé/Opéra national de Paris

25日(土)は、時間を追って3回の放送となる。
まずは、午後2時より現代バレエから『ダフニスとクロエ』&『水晶宮』
前者は2014-2015シーズンからオペラ座の芸術監督に就任したバン=ジャマン・ミルピエ振付の作品、美術にも注目! 後者は20世紀バレエの偉人ジョージ・バランシンがオペラ座のために手がけた作品で、クリスチャン・ラクロワが手掛けた美しい衣裳も見どころの一つだ。

『ダフニスとクロエ』(C)A Poupeney/ Opéra national de Paris

午後4時からは『マーラー交響曲第三番』
振付は『椿姫』などでも知られる現代バレエの巨匠、ジョン・ノイマイヤー。シンプルな衣裳をまとったダンサーたちが美しい身体の動きで魅せる。

午後6時10分からは『ダンシズ・アット・ア・ギャザリング』&『プシュケ』
前者は『ウエスト・サイド・ストーリー』で有名なジェローム・ロビンズが1969年に創作した作品。ショパンのピアノ曲に乗せて5組の男女のペアが踊る。この春退団したオーレリー・デュポンも登場するので見逃せない。
『プシュケ』はロシア人の敏腕振付家アレクセイ・ラトマンスキー作品として、オペラ座で初めて上演された作品。ギリシャ神話の神々を登場人物としながら、現代のイラストレーターを起用しての舞台演出、という点にも注目したい。


■ YOU、桜沢エリカらによる軽妙なトークも面白い!

もうひとつの見どころは、作品の合間合間にトークが挟まれること。
18日の古典作品では、東京バレエ団の上野水香と柄本弾が、実際にオペラ座の舞台に立った時の思いを語る。
25日はタレントのYOUと漫画家の桜沢エリカがそれぞれ舞台評論家を相手にバレエ談義を展開。実はふたりともバレエファン、YOUは子供の頃バレエを習っていたというし、桜沢女史はわざわざバレエを観るために締切前でも弾丸で海外へ出かけてしまうほどのマニアらしい。
対談はあらかじめ収録されたものだが、それはまるで幕間に友達同士がバレエトークをしているような感じで楽しい。

パリが大好き、というYOUはパリのガルニエでシャガールの天井画を観た後にニースへ向かい、そこでまたシャガール美術館へ行った話などから"そこかしこに芸術家の足跡"があるフランスの話へと素敵に話が拡大したかと思いきや、カトリーヌ・ドヌーブ&炊飯器目撃談など、思わぬ方向に飛躍。桜沢氏はなんと、N.Yでアメリカン・バレエ・シアターの公演を観て帰国し3日後、というタイミングで登場、劇場界隈でバレエダンサーに遭遇したなんてエピソードも披露。面白かったのは娘さんが初めてバレエを劇場で観たときの反応。「ママ、たいへん、王子様がおズボン履いてない......」。また、桜沢氏はファンが高じて自らもバレエを習い始めたそうだ。

YOU(写真左)、桜沢エリカ(写真右)

■ 気楽にバレエへの扉を開くチャンス

トークでは、他のさまざまな作品や世界中のダンサー、バレエの歴史にも話が及んだ。が、どちらの対談でも「バレエファンになるきっかけはシルヴィ・ギエム」であり、「オペラ座には怪人が住んでいるよね、やっぱり」というところに話が落ち着くのが興味深い。100年に一度と言われるスターのオーラ、そして350年の歴史を持つ劇場の空気、どちらも体験した人にしかわからない、特殊な世界なのだと言えよう。

確かに、名作や名演は、視覚だけでなく空気を通して直接肌に突き刺さってくる感じ。だからこそ、バレエやダンスは劇場へ足を運んで見るのが一番おススメなのである。が、見たい作品・ダンサーを追いかけてパリやロンドンまで気楽に足を伸ばせる身分ではない私たちにとって、テレビはありがたい。

日本人の受賞なども話題になっている今。バレエってどんな感じ? そう思ったことがある方はぜひこの機会にチャンネルを合わせていただきたい。

パリ・オペラ座バレエ団特集 2012-2014【WOWOWライブ】
放送日:2015年7月18日(土)14:00~、7月25日(土)14:00~
番組HP:http://www.wowow.co.jp/stage/ballet/