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お局社員はなぜお局として会社に君臨し続けるのか?

  • 2021.9.4
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あなたの職場に、やたら他の社員にパワハラなどで圧力をかけてくる、みんなから恐れられている先輩女性はいませんでしょうか?

もしいたとするならば、その人が噂の「お局」(おつぼね)です。

もともとは宮中や江戸時代の将軍家で局(広い個室)を与えられた女官の敬称だったのですが、これが組織内でみんなから煙たがられているベテラン女性社員を揶揄する言葉へと変化しました。

一説によると、某大河ドラマ(1989年)の放送によって定着した言葉だという話もあるようです。

要するに権力を持った古参の女性社員ということですね。

長年培ってきた経験を業務に活かすべきところを、社内のパワーバランスやいじめなどに費やしているその存在は、はっきり言って会社にとってマイナスでしかありません。

今回はそんな、お局社員について考えていきたいと思います。彼女たちはどのような理由で、お局として会社に君臨しているのでしょうか?

新人はイジメ対象

基本的にお局は、新卒、中途採用に関わらず新入社員を最大限に警戒します。
これは、お局は会社を「自分の居場所」として認識しているため、新入社員という組織に新しい風を吹かせ、お局の牙城を崩すパワーを秘めた存在が恐ろしいためです。
新入社員が自分の側につくのか? つかないのか? それらを即座に判断してどのように対応するかを決断します。
もしお局に反くような危険因子だったら……。
あとはもうおわかりですよね?

スケープゴートで人心掌握

複数の人間を自分の意のままにコントロールするために簡単な方法があります。
それはスケープゴート(生贄)をつくりだすことです。
職場の中には空気が読めないひと、そんなに仕事ができないひと、コミュニケーションが下手なひとなど、肌感覚の平均値よりも他者と比べて何かが著しく欠けているひとっていますよね。
何かが欠けているのは人間ならば当たり前のことなのですが、それがとても目立つ人。
こういうひとがスケープゴートにされやすいです。
いじめの構造に近いのですが、共通の敵をつくりだすと、その集団にはある種の一体感が生まれます。
日頃のストレスの原因を共通の敵に設定してしまえば、あとは簡単。愚痴を履くたびにカタルシスを感じ、さらに組織は団結していきます。
お局はこの効果を巧みに利用して足場を固めていくのです。

強烈な嫉妬心

自分以外の女性社員が男性社員、上司から褒められると嫉妬心を剥き出しにして攻撃してくることがあります。
業務実績だけでなく、男性社員に人気のある女性社員に嫉妬心を抱きます。
また、結婚、出産など他人の幸せに対しても牙を剥きます。
自分が幸せでないから、他人の幸せを素直に喜ぶことができないでのす。
また、前述の通り、会社はお局にとって居場所でもあるので、そこで自分以外の他人が存在感を表すことは許し難い事実。全力で潰しにかかってくることでしょう。
あくまで、職場は仕事をする場所なので、そもそも「会社が居場所」であることがおかしいということに、彼女自身気がついていないのです。

男性にはちゃんと媚びる

民主主義ではなく独裁主義であることには間違いないのですが、じゃあお局が女性社員たちのボス的な存在だとしたら、従っていれば守ってくれるのかというと、そんなことはありません。
お局たちの最大の目的は「自分の居心地の良さ」「自分が優遇されること」なので、自分より立場が上の人間、男性社員たちには余裕で媚を売ります。
自分の部下、自分軍団の構成員のことなんてどうでもいいのです。
ちょうど、とある政党の女性国会議員を想像してみるとわかりやすいと思います。
彼女は女性であるにも関わらず、夫婦別姓に反対し、セクシズムに加担しています。
目的は自分の地位を守るためでしょう。

さいごに

お局に共通して言えることが超保守的であるということです。
そして、目的は現在の自分のポジションに自分が退職するまで居座り続けること。
ポジションに居続けたいならば業務で頭角を現すべきなのでは? という意見もあるかもしれないが、お局たちは基本的に労働は回避するのです。
なぜならば、仕事は辛いことでなるべくやりたくないから。
時代も変わり、パワハラ、セクハラに対する世間の目も厳しくなってきたとはいえ、労働環境においても先進国からはかなり遅れをとっている日本では、まだお局が存在していることでしょう。
もしあなたがお局に目をつけられてしまったら……。お局の心理を先取りすることにより、問題を解決できるかもしれません。
(吉田ヨシヲ/ライター)


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