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記憶喪失の少女と出会った学生は―― 泣けるウェブ恋愛小説3選

  • 2021.9.5

ウェブから誕生した小説には、まだあまり知られていない、宝石の原石のような作品がたくさんある。

そこで今回は、ブックウォッチ編集部が選んだ「ウェブ連載が原作の恋愛小説」3作品を紹介する。

優等生として振る舞う理由は

『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(汐見夏衛 著)

高校2年生の茜は、周囲から「優等生」と呼ばれてほめそやされていた。ただ、実はその裏には優等生ぶらなければならない事情があり、自分の心を押し殺しながら周囲から信頼を得るように振る舞っていたのだった。

そんな茜に対し、隣の席の青磁が「言いたいことあるなら言っていいんだ」と救いの手を伸ばす。自分の抱える事情を見抜いた青磁に対し、茜は徐々に心を開いていく。

記憶喪失の少女が抱える秘密

『記憶喪失の君と、君だけを忘れてしまった僕。』(小鳥居ほたる 著)

大学3年生の小鳥遊公生は、夢も目標も見失いかけ、日々を無為に過ごしていた。そんなある日、記憶喪失の少女・華怜と出会い、記憶が戻るまで自身の家に住まわせることに。

同居を続けるうちに2人は生涯を共にしたいと願うようになるが、実は華怜はある秘密を抱えていて――という物語。

幼なじみの3つの願いとは

『余命38日、きみに明日をあげる。』(ゆいっと 著)

高校生の琉生は、小さいころから入退院を繰り返すほど病弱な幼なじみの莉緒に稿を寄せていた。しかしある日突然、「莉緒は、38日後に死亡する」と、死の神を名乗る人物に告げられる。それを回避するためには、莉緒の願いを3つかなえなければならないという。

莉緒の願いをかなえるべく、琉生は奔走する。果たして莉緒の死の運命を回避することはできるのか、という作品。

いずれも気持ちよく泣けること請け合いの作品だ。最近、感動して涙を流したのはいつだったっけ......?という方におススメ。

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