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【相席スタート・山﨑ケイ連載 vol.13】『運命の相手なんて信じない!』

  • 2021.8.30
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お笑いコンビとして活躍する傍ら、『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の 友社)をはじめとした恋愛にまつわるエッセイを多数執筆。「自分のことを〝ちょうどいい〟ブスと仮定してみる」という、衝撃の恋愛メソッドで話題となった、山﨑ケイが昨年ついに結婚を発表! これまで多くの恋愛テクについて語ってきたケイが、本連載で は、そこから少し踏み込んで、「〝ちょうどいい〟婚活とは?」そしてその先にある、「〝ちょうどいい〟結婚のカタチって?」といった女性の悩みに挑みます!!

〝運命の人〟や恋愛に酔っている人を見ると冷めてしまうドライな私。

私は

「運命の相手なんていない」

と思っています。

ただ、〝運命の人〟がいる人もいると思います。

たとえばオノ・ヨーコとジョン・レノンのように、天才と呼ばれる人たちやアーティスティックな人たちには〝運命の人〟がいそうな気がするし、その2人の愛で、周りが、いや世界がハッピーになったというようなそのぐらいの規模じゃないと、運命だ!とまではいかないと思うんです。

私レベルの人間に運命の人だなんて・・・ねぇ。

自分にそんな大それたものがいないと思うのには、私にも原因があって。〝運命の人〟に出会いたければ、もっともっと行動する必要があったと思います。

世界中を巡って、男女問わずたくさんの人たちに出会って、たくさん勉強して自分の感性も磨いて・・・そんな中でようやく出会ったたった1人の人。そこまでいけば運命な気はします。

でも私はそこまでは行動していないし、だから夫のことも、〝運命の人〟とまでは思っていません。

今まで出会った人の中でいちばんの人と結婚しただけです。

もし、もっとたくさんの人と出会っていれば他の人もいたかもしれないです。いないかもしれないですけど(照)。

失恋したときの選択肢は二択のみ!

さて、婚活コラムで「運命の人なんていない」などとどうして言い出したかというと、私はそう思ってからの方が、恋愛が楽しかったからです。

あるときから、1つの恋愛に固執することをやめました。運命なんてない、だから辛い恋愛はもうしない!と。

私だって人並みに

「この人より誰かを好きになることが今後あるのだろうか・・・いやないだろう」

と反語を使って強調したくなるくらいの失恋をしたこともあります。

でも、その相手が運命の人ってわけじゃないし、私のこと好きじゃない人といたって仕方ない、と割り切れるようになったんです。2、3日の暴飲暴食&号泣という過程を経る必要はありますが!

失恋したときって、私のように割り切って諦めるか、

「絶対私を好きにさせてやる!」

と作戦を練るか、この2択しか本当はないはずなんです。それなのに、ただひっそり思い続ける・・・の3択目を作って選んでしまう人が結構多い気がします。

恋愛相談でも、ずっと同じ人に片想いしてる、という話をよく聞きます。

「何回告白してもうまくいかない。助けて!」

というタイプの子の相談には乗りがいもあるし、そんなに行動するほど好きならその子にとってはもしかしたら運命の人なのかな?と思ったりするのですが、

「学校を卒業してから3年間連絡取っていません。でも毎日彼のことを思っています」

は、それを私に伝えてどうする!まずその相手に伝えないと!!と思ってしまいます。

〝運命の人〟という言葉に頼っている時ほど

「どこかに王子様がいるはず!」

とか

「元カレが忘れられない・・・きっと彼も私の大切さにいつか気づいてくれるはず・・・」

と、結局何もしてないものなのではないでしょうか。

失恋して泣くなら、せめてカフェで泣いて・・・

そんなに泣き暮らしたいのなら、SNS で生配信しないともったいない!

フラれたあとに

「まだ忘れられないの・・・」

なんて失恋ソングを聴きながら泣き暮らす人もいますよね。

でもそれ、誰も見てないよ。泣き暮らしたいならせめて、生配信したほうがいい!

と言いたい(笑)。

極端なことを言いましたが、俯瞰で見たかわいそうな自分に酔っている部分がありませんか?確かに、そういう時間も多少は必要だと思います。

でもそれをずっと1人でやっていても、なんの生産性もないゼロのまま。

この気持ちが彼に届きますように・・・と、部屋で泣いているだけでは届きません!

とにかく1人で泣かない!

家に引きこもって1人で泣くくらいなら、友達に話を聞いてもらって泣いた方がいい。

カラオケで一緒に泣きながら失恋ソングを熱唱すれば、誰か紹介してくれるなんて話になるかもしれない。

あるいはカフェで泣いていれば、素敵な男性がハンカチを貸してくれるかもしれない。

SNSで生配信したら、同じような気持ちの人たちが話を聞いてくれて少し前を向けるかもしれない。

泣いてスッキリするならそれでもいいけど、一度スッキリしたら次へ進みましょうよ。ツラいなら何か新しいことをしないと!

そう、恋愛に酔っていても進歩はないんですよ。

以前仕事で、10回告白して9回フラれたけど10回目で成功した人の話を聞いたことがあります。最終的に結婚して、今ではその人と幸せに暮らしているとのことでした。

もし、運命と信じるならここまでやらないと。

そして、運命なんてないと思うなら、次に行きましょう!

どちらにしても結局〝行動あるのみ〟ということです!

■次回は『人見知り女子の〝ちょうどいい婚活〟とは?』をお届けする予定です。

profile

山﨑ケイ

やまざき・けい 1982年 6月13日生まれ、千葉県出身。吉本興業に所属するお笑い芸人で、山添寛と 2013年に〝相席スタート〟を結成。2016年には『M-1グランプリ』のファイナリストになる。ネタでもある〝ちょうどいいブス〟目線で書いた著書『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)などがある。

イラスト/サヲリブラウン、取材・構成/若山あや

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