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「扱いづらい部下」の心理と対処法【現役心理カウンセラーが解説】

  • 2021.10.18
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あなたには“扱いづらい”と感じる部下はいるでしょうか?なぜかいつも嚙み合わなくて、あなたの思い描いているように事が進まないことがあると、「なんて扱いづらいんだろう!」と思うことでしょう。なぜ、あなたの部下はこんなにも扱いづらいのでしょうか?

今回は、扱いづらい部下のパターンとその対処法について、現役心理カウンセラーである筆者が解説していきます!

扱いづらい部下の共通点と心理

あなたの部下には、次のような特徴がありませんか?その理由がわかれば、理解できなかった部下の言動に歩み寄ることが出来るかもしれません。

・時間にルーズ

仕事で「扱いづらい」と感じる人の共通点として、時間にルーズな人が多いようです。「え、時間かかりすぎじゃない…?時計は見ているの…?」と、疑いたくなってしまうかもしれません。その人の周りだけ時間がゆっくり過ぎ優雅にすら見えてしまうのがますます気に障るかもしれません。

原因は、周りを見ていない、計画性がない、時間の使い方がわからない、などが挙げられるでしょう。

・「ホウレンソウ」がない

ビジネスシーンにおいて、「ホウレンソウ」(報告・連絡・相談)は基本ですよね。「扱いづらい」と感じる部下は、これがおざなりになっている人が多いようです。

原因は、タイミングが分からない、誰に言ったらよいか分からない、言うべき内容なのか判断できない、などが大半のようです。どうやら、上司であるあなたに迷惑をかけるつもりはまったくないようですよ。

・協調性がない

「扱いづらい」と感じる部下は、他の人と足並みが揃わないことが多々あるようです。チームワークが必要な時でも率先して動いてくれない姿に、ヤキモキすることがあったのではないでしょうか?

原因は、もしかすると人と付き合うのが苦手で、いつも緊張しているからかもしれません。

「扱いづらい部下」の対処法

・関係性を築く

仕事をする前に、まず関係性を築くことが先決でしょう。一日の大半を一緒に過ごす相手だからこそ、良好な関係になりたいですよね。お互いの人となりを知り、信頼に値することが確信できれば、パートナーシップを結べるでしょう。心で通じ合っているあなたと部下で強力なタッグを組めれば、目標に向かって一緒に頑張れるのではないでしょうか?

・良いところを見つける

あなたが注意や指摘ばかりしていたら、どんな相手でも気が滅入ってしまうでしょう。あなたとなるべく会わないように接触を避けてしまうかもしれません。どんな人にも良いところはあるはずです。悪いところを指摘をする時は、必ず良いところを先に述べてからにしましょう。

悪いところを3つ伝えなくてはいけないとしたら、良いところはその倍の6つ伝えるようにするとよさそうです。部下は傷つくことなく、やる気が削がれることなく、あなたに認められたくて必死についてきてくれることでしょう。

・指示は「短く・具体的に・分かりやすく」

丁寧な指示出しをすることを意識しましょう。曖昧な表現を使っていたり、長すぎる指示をしていませんか?指示は短く具体的に分かりやすくが鉄則です。人の記憶力には限界があります。一度に言うのは少なくとも3つまでにするとよいでしょう。

「今から3つ言います。1~2~3~」という指示の出し方が、分かりやすくて相手に伝わる方法ですので、実践してみてください。

・褒めて伸ばす

大人になった今、褒められる機会はグンと減っていますよね。人はいくつになっても褒められたくて、褒めればきっと伸びるもの。最初は褒めるなんて、わざとらしくて子ども染みていて恥ずかしいと思うかもしれません。でも、試しにあなたの部下を思いっきり褒めて見て下さい!グングンと芽を出して、埋もれていた才能が開花するかもしれませんよ。

 

いかがでしたか?もしかしたら、あなたも“元”扱いにくい部下だったかもしれません。そんなあなたをここまで成長させてくれたのは、部下の扱い方を熟知した上司だったのではないでしょうか?

「最近の若い子はよくわからない…」「根性が無い」などと決めつけず、あなたの手で一人前の仕事仲間に育ていきましょう。



ライター:miraclemilk
心理カウンセラーとして、クライエントの悩みに共感し寄り添いながら支えています。みなさまがほっと一息つけるような、気分転換になるような記事を発信していきますので、お楽しみに!
編集:TRILLニュース編集部

※画像出典:shutterstock