皆さんは学生時代「古文」は得意でしたか?
同じ日本語でも今では使わない言葉が多いため、覚えなくてはいけないことが多くて大変だった、という方もいるかもしれませんね。
今回はそんな「古文で習うような古い言葉」を表す漢字をご紹介します。
「安んぞ」という漢字なのですが、一体何と読むのでしょうか?
「安んぞ」の読み方!
「安」は「安心」の「あん」や「安い」の「やす」などと読む事が多いですよね。でも、今回はこれらと異なる特別な読み方をします。
今回は超難問なので、正解した方は本当にすごいです!高校時代の知識を掘り起こしたら、もしかしたら正解が見えてくるかも…?
それでは正解を発表します。
正解は「いずくんぞ」でした!
「安んぞ」の意味
さっそく「安んぞ(いずくんぞ)」を辞書で調べてみましょう!!
「安んぞ」と同じ意味の「焉んぞ(いずくんぞ)」で辞書を引いてみると…
どうして。「ー知らん[=A だれがその事を知っているだろうか?だれも知っている人は居ないはずだ。B ところが、どうだろう]」表記「安んぞ」とも書く。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.75
という意味となっています。
こちらを使った代表的なことわざに「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」という言葉がありますが、聞いたことはありませんか?
意味は…
小人物は大人物の大志をさとることができないということのたとえ
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
です。一見気楽に見えているあの人も、もしかしたら内に途方もない野望を秘めているかもしれませんね…!
まとめ
いかがでしたか?
「安んぞ」は「いずくんぞ」と読みます。
あまり使われない読み方ですが、国語辞典にもしっかり記載されています。この機会にぜひ覚えておいてくださいね!