勉強をするとき、ノートもとらずに話を聞いているだけに見える子が、なぜかいい点数を取っていたなんて経験はありませんか?
いったいどのようにして授業内容を頭に入れているのかとても気になるところですよね…。
さて、今回ご紹介する漢字は「識す」。「ノートに識す」をいう風にも使われます。
いったい何と読むのでしょうか?
「識す」の読み方!
「しきす」と読んだ方は、不正解!もちろん「しょくす」でもありませんよ。
ヒントは何かを書くときに使う言葉です!
先ほど申し上げた通り「ノートに識す」と使ったり、ほかにも「書類に識す」などのように使います。
単に何かを書くときよりも、かしこまったものを書くときに使うことが多いかもしれません。
ちなみに「識す」は別の漢字でも書けます。そちらは小学生で習った、私たちが日常的に使っている漢字です!
さて、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「しるす」でした!
「識す」の豆知識
小学生で習った別の漢字とは「記す」のこと。「記す」も「識す」も意味は同じですよ。ほかに「誌す」という漢字でも書き表せます!
では、この機会に「識す(しるす)」について詳しく理解しましょう。辞書では下記のように説明されています。
①ノートなどにある事柄を書きつける。書き記す。記す。
②書物などが事柄を記録としてとどめる。
③記憶にとどめる。印象づける。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.862
ちなみに「識」という漢字は、「戈(ほこ)」に目印をつけて標識のようにしていた様子から作られました。
この標識によってものを見分けていたことから「識別」や「しるす」などのように使われるようになったそうです。また「しるす」ことで理解できるようになることから、「識る」と書いて「しる」とも読むようです。
まとめ
いかがでしたか?
「識す」は「しるす」と読みます。
ぜひ、この機会に「識す」の読み方を覚えて、ご友人やご家族との話のネタにしてみてください!