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環境に負荷をかけず、オンラインで楽しくお買い物をする方法

  • 2021.8.26

新しい生活様式で、人々は体験より「モノを買う」ことに時間を使うように。

Luis Alvarez

オンラインショッピングは環境に優しい?

オンライン中古品販売のThredUp社が昨年発表した『Fashion Footprint Calculator』によると、オンラインでの買い物は、店舗での買い物に比べて、平均して60%も二酸化炭素の排出量が少ないと言う。

論理的に考えても、何台もの車や何台ものバスでお店に行くよりも、1回の配達で何軒もの家に届ける方が環境に良いはず。

これだけを見ると「やっぱりオンラインショッピングの方が環境に優しい」と思ってしまう。けれど実際はそれほどシンプルではなさそう。

なぜなら、オンラインショッピングで期待される効果は、わたしたち消費者の行動によって相殺されているから。

もし、あなたがオンラインショッピングを楽しんでいるのであれば、これから紹介している行動をしていないか注意してみて!

Drakula & Co.

一度に数点しか買わない

ラドバウド大学で環境科学を専攻する博士課程の学生で、2020年に実施されたオンラインショッピングと小売店に来店して買い物する際に排出される温室効果ガス排出量を比較する研究を行う研究者の1人である、Sadegh ShahmohammadiがCNNに答えたインタビューは興味深く、考えさせられる内容だ。

インタビューによると「オンラインで頻繁に商品を購入すると、梱包材の廃棄物が多くなる」とのこと。

つまり、もし消費者が常にオンラインで買い物をし一度に1点〜数点しか購入せず、繰り返しオンラインショッピングをするようであれば、環境への影響は来店しての買い物よりも大きくなるのだ。

少ない注文数で繰り返しオンラインショッピングをしている人は、まとめ買いを考えてみたり、オンラインショッピングは1ヶ月に1回だけと決めた方がいいかもしれない。

Luis Alvarez

Expres配送オプションを選択している

Express配送オプションは、エネルギー効率よりも時間効率を優先させるため、環境にも余分な負荷がかかる。

MITの修士論文『Environmental Analysis of US Online Shopping』を発表したDimitri Weideliは、来店で買い物をする人を“伝統的な買い物客”、頻繁にオンラインショッピングをする人を“サイバーノート(cybernaut)”、Express配送を選ぶオンラインショッピングをする人を“せっかちなサイバーノート(cybernaut impatient)”の3つに分類。来店して買い物する客と2つのインターネット・ショッパーとの二酸化炭素排出量を比較。

その結果、サイバーノートの二酸化炭素排出量は、従来の買い物客の2倍も少なく、せっかちなサイバーノートは、貨物輸送の影響はほぼ3倍になっていることが分かった。

急遽必要になったものなど、ポチッとボタンひとつで翌日には配達されるのは、とても便利なシステムであることは否めない。けれど、できることなら余裕を持って注文した方が環境に配慮した配送オプションということになりそう。

The Good Brigade

再配達をしてもらう

今や多くのオンラインショッピングは、日時指定ができる。にも関わらず、自分で指定した日時に自宅にいることができずに、再配達をお願いするケースも少なくない。

これもまた、余計な二酸化炭素排出につながってしまうから注意が必要。

最初の日時指定の時点で、荷物をしっかりと受け取れる再配達防止策を自分なりに考えてみよう。例えば、宅配ボックスを利用する、自宅ではなく職場に届けてもらい同僚に受け取ってもらうようにする、休みの日に配達してもらうなど。防止策はいろいろあるはず!

Klaus Vedfelt

返品できることを前提にお買い物をしている

楽しみにしていた品物が手に届いた時に包を開けてみたら、「イメージと違った……」という経験はない?

また、自分のサイズよりも大きかった、小さかった、ドレスとお気に入りの靴の相性を確かめたい、自分のワードローブに合わないなどなど……

お金を返してもらえたり、少なくとも別の商品と交換してもらえたりするのは、とても便利な選択。

けれど、これもまた気軽に行うことで、余計な二酸化炭素排出につながるので注意が必要。

また、返品された商品の多くは再販売されず、破棄されることもあると言うから、ゴミを増やす原因になってしまう。

返品を前提に購入する前に、まずは寸法をしっかり調べたり、購入者のレビューをチェック、気になることはカスタマーセンターに問い合わせすることが大切だ。

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