「秋の味覚」ときいて、みなさんは何を思い浮かべますか?
やっぱり「秋刀魚(さんま)」でしょうか。それとも「栗(くり)」、はたまた「南瓜(かぼちゃ)」ですか?
私は何と言っても「茸(きのこ)」! 「松茸(まつたけ)」「舞茸(まいたけ)」「椎茸(しいたけ)」など様々な種類があり、どれも違った魅力がありますよね。
今回出題する漢字は、そんな茸の一種である「豹茸」です。ある茸の別名なんですが…みなさんは、何を指しているかわかりますか?
「豹茸」とは…?
一つ注意していただきたいポイントがあります!
それは、「豹茸」は「松茸」などと異なり、食べられない茸であるということ。
ちなみに、読み方は「ひょうたけ」でOKです。ほかに「へう」という読み方があります。こちらはちょっと難しいかもしれませんね。
それでは、「豹茸」がどのような茸の別名なのか…正解の発表に移りたいと思います。
正解は、「てんぐたけ」でした!
「豹茸」について
そう! 「豹茸」とは「てんぐたけ」の別名なんです。
「てんぐたけ」が「豹」のように、危険だからそのような異名がついたのでしょうか…? いえ、どうやらそうではないみたい。なんでも、種名の「pantherina」が由来なんだそうですよ。
それでは、「てんぐたけ」の意味について、辞書で調べてみましょう!
〘名〙 担子菌類テングタケ科の毒キノコ。世界の温帯に広く分布し、夏から秋にかけ、主として松林内の地上に発生する。傘ははじめまんじゅう形、後、平らに開き表面は褐色でやや粘りいぼ状の白い鱗被が多数付着する。ひだは白く茎に離生。茎も白く上方につばをもつ。はえとりたけ。ひょうたけ。《季・秋》
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
夏~秋のこの時期に、「松林内の地上に発生する」んだそう。
誤って食べると食中毒を引き起こす危険があるため、絶対に食べないようくれぐれもご注意くださいね!
まとめ
いかがでしたか?
「豹茸」は「てんぐたけ」の異名でした。
「有毒の茸」と「無毒の茸」の外観がとても似ている場合もあるため、勘違いして食べてしまう危険もあります。山などで見つけても、安易に収穫することは控えてくださいね!