「傾(けい)」という漢字は「傾く(かたむく)」や「傾斜(けいしゃ)」などで使われる、私たちにとって身近な漢字の一つですよね。
しかし、今回ご紹介する読み方は少し難しいですよ。
みなさんは「傾」に送り仮名「れる」がついた「傾れる」を正しく読むことはできますか?
「傾れる」の読み方!
ヒントとしてこの言葉にぴったりな場面を、いくつかご紹介しましょう。
「年始のバーゲンセール」「満員電車」…etc.
最後が少し異色ですが、だからこそ答えに気づけた方も多いはず!
それでは、正解を発表します。
正解は「なだれる」でした!
「傾れる」の意味は?
「なだれる」は基本的にひらがなで書きますし、もし漢字で書く際も「雪崩れる」と書くことが多いですよね。そのため、「傾れる」という表記があることを、ご存知なかった方も多いと思います。
なお、意味は下記の通りです。
①(雪・土砂(どしゃ)などが)急にくずれてすべり落ちる。「大雨で土砂がー・れる」②どっとおし寄せる。
出典:山田俊雄・石綿敏雄編、角川最新国語辞典、角川書店(1993年12月10日29版)p.774
例として挙げた「バーゲンセール」や「満員電車」は②の意味、これから冬のシーズンに気をつけたい「雪崩」としては①の意味が当てはまります。
ちなみに「頽れる」と表記することもあるようです。「頽(たい)」は「頽廃(たいはい)」という熟語にも使われますよ。
まとめ
いかがでしたか?
「傾れる」は「なだれる」と読みます。
ぜひ、この機会に「傾れる」の読み方をマスターして、ご友人やご家族との話のネタにしてみてください!