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現代のスポーツが江戸時代にあったら?を伝統工芸で表現した「うちわ」が登場

  • 2021.8.23
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京都で「京うちわ」「京丸うちわ」「深草うちわ」を手がける老舗「小丸屋住井」は、“もし現代のスポーツが江戸時代にあったら”という発想の「京うちわ」を制作。公式オンラインショップ・直営店舗にて数量限定で発売中だ。

千年以上続くうちわ作り

「小丸屋住井」の歴史は千年以上と推測され、代々口伝によりそれが伝えられてきた。当時、公家であった住井家は時の帝より「伏見深草の真竹を使い、団扇作りを差配せよ」との命を受け、深草の地の人々を動かし、天正年間(1573~92年)に「深草うちわ」を確立。江戸時代に入ると団扇や扇子文化が開花し、この京都伏見の「深草うちわ」が全国的に名を馳せた。四国の「丸亀うちわ」や岐阜市の工芸品である「岐阜うちわ」も「小丸屋」の先祖が伝えたものなのだそう。

以降、舞扇子や夏扇子、手ぬぐいなども取り扱い始め、京都五花街の芸妓・舞妓さんの名入れ「京丸うちわ」も登場する。

現代のスポーツを江戸時代版にして表現

今回登場した「スポーツ京うちわ」は、同店ならではのユニークな発想から生まれた、思わず笑みが漏れる一品だ。

「京うちわ スケートボード」は、葛飾北斎『富嶽三十六景』の『尾州不二見原』が背景のモチーフ。

「京うちわ サーフィン」は、葛飾北斎『富嶽三十六景』の『神奈川沖浪裏』を背景に、江戸時代のサーフィン競技を表現。

バスケットボール・ハンドボール・バドミントン・テニス・バレーボールを表現した「京うちわ 球技各種」は、選手の表情や躍動感もさることながら、応援している観客の声援も聞こえてきそう。ユニフォームの一部に各競技のボールを入れるこだわりも。

「京うちわ ウエイトリフティング」は、力士たちが己の力試しにウエイトリフティング競技に出場した様子が描かれている。力士は江戸時代に流行った歌舞伎の登場人物・朝比奈三郎義秀がモチーフだ。

「京うちわ ラグビー」は、蹴鞠の一種としてラグビーが宮廷文化の中で育まれ、行われていたかもしれないという想像を膨らませながら制作された。

これらのうちわは小丸屋型で、サイズは縦約27cm・横27.5cm・全長約41.5cm、裏は白無地。制作は京都にて手作りで行っている。価格は全て¥19,800(税込)。8月30日(月)から順次発送となる。

■小丸屋住井 住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91-54

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