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お中元で使われた「きり箱」「紙箱」、収納箱としての再利用OK?処分に悩みも…

  • 2021.8.23
お中元の箱を収納箱として再利用
お中元の箱を収納箱として再利用

お中元をもらったとき、箱の処分に悩む人も多いのではないでしょうか。お中元には「きり箱」や丈夫な「紙箱」が使われていることもあり、分解が難しいためです。また、自治体によっては、きり箱は「粗大ごみ」に該当し、処分時に費用がかかることもあるため、収納箱として再利用する人もいるようです。

お中元のきり箱や紙箱を収納箱として再利用するのは、本当に有効なのでしょうか。収納アドバイザーの岩佐弥生さんに聞きました。

収納の目的、明確に

Q.室内を整理するにあたり、お中元で使われていたきり箱や紙箱を収納箱として再利用するのは有効なのでしょうか。

岩佐さん「使い方次第では有効です。収納箱として、うまく生かしている人もいれば、所有しているだけで、収納箱として生かし切れていない人もいます。では、お中元の箱を収納箱として、うまく再利用するにはどうすればよいのでしょうか。それは、再利用時に『どこで、どんな物を収納したいのか』を明確にすることです。収納箱として賢く再利用している人の多くは、箱の用途をしっかり決めています。

注意すべき点は、いつか、箱を再利用するかもしれないからと『取りあえず残しておこう』という気持ちで残すことです。『お中元で使われていた箱を再利用することはできないか』と考える気持ちはすてきだと思いますが、『いつか使うかも』『もったいない』と考えて、さまざまな箱を残しておくと、使っていない箱が家中にどんどん増えていきます」

Q.では、どのような箱が収納箱としての再利用に向くのでしょうか。再利用時の注意点や、再利用していた箱を処分するタイミングについて教えてください。

岩佐さん「どのような物を収納したいかで再利用に向く、向かないを考えるとよいかと思います。紙製の箱や段ボールはダニが好みやすく、湿気にも弱いため、衣類、食品の収納や水周りでの収納は避けた方がよいでしょう。木箱やスチール缶は丈夫ですが、中でも、きり箱には調湿効果があり、カビや湿度などから、中の物を守ってくれます。

次に箱を処分するタイミングについて説明します。先述のように、箱は用途を決めてから再利用することが必須ですが、落とし穴もあります。例えば、文房具入れとしての用途が決まっているからといって、毎年、お中元を頂くたびにたまる箱や缶に文房具をバラバラに収納すると、文房具入れが増えていきます。収納に使う箱の数はできるだけ絞ってください。

その上で、翌年以降にお中元を頂いたときに、その中で収納箱として使える箱があれば、収納物をそちらに移し替え、今まで使っていた箱は処分しましょう。つまり、定期的に新しい箱と交換しながら使っていくのがおすすめです」

Q.お中元の箱は、どのような方法で再利用するのが人気なのでしょうか。

岩佐さん「例えば、そうめんが入っていた、高さのないきり箱はトレーやアクセサリー用の収納箱として使う、大きな木箱はストック品(日用品や長期保存可能な食品など)を収納するといった利用方法が人気です。また、最近はお中元の箱に色を塗ったり、紙を張ったりするなど、自分好みにかわいく作り直すのも人気です。

押し入れやクローゼットに収納するのであれば、木箱にキャスター(小型の車輪)を付けると、キャスターワゴンになり、より使いやすくなります。きり箱なら、長く保管しておきたい思い出箱として利用してもよいですし、乾燥や湿気が気になる物を収納するとよいでしょう。

収納は自分が決めた収納が使いやすいかどうか、試し使いをしてから収納用品を購入すると失敗を防ぐことができますが、そんなときに箱を収納の一時的な仮置き(収納用品の代用)として使うと便利です。ただし、先述のように、紙製の箱や段ボールはダニやカビも気になるため、仮置きであっても、収納に向かない物を入れるのは避けるのが無難です」

Q.木箱を処分する場合、自治体によっては「粗大ごみ」に該当し、お金がかかります。木箱を無理なく処分するためのコツについて、教えてください。

岩佐さん「粗大ごみに出す前に、期限を決めて、フリマアプリに出品するのも一つの方法です。また、きり箱や大きな木箱は、リサイクル店の買い取りサービスを活用してもよいでしょう。ただし、店では全ての木箱を買い取ってくれるわけではないので、買い取りが不可だった場合に備えて、自治体の処分方法を事前に調べておくと、処分時の作業がスムーズに進みます」

オトナンサー編集部

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