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400年続くダイナミックな鯨漁で生きていく人々の生活を追う渾身作

  • 2021.8.20
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400年続くダイナミックな鯨漁で生きていく人々の生活を追う渾身作
(C)Bon Ishikawa

9月3日公開『くじらびと』生命力に満ちた場面写真を公開

インドネシア・ラマレラで行われる400年続くダイナミックな鯨漁と、そこに生きる人々の生活を追った新作のドキュメンタリー『くじらびと』が、9月3日より全国で公開される。今回、本編の中から迫力あふれる鯨漁の一端が垣間見られるシーンが公開された。

人口1500人のインドネシア・ラマレラ村。“太陽の土地”を意味するこの村では、巨大クジラに挑むラマファ(銛打ち:もりうち)は誇りであり、尊敬を集める存在だ。

手造りの舟と銛1本で、マッコウクジラに挑んでいく。クジラも負けじと舟に体当たりする。そんな生と死が拮抗する漁で得た獲物が、村人の命を支え、彼らは互いの和をもっとも大切にしながら生活している。自然とともに生き、命に感謝し、祈りを捧げ、実に 400 年もの間変わらぬ伝統の捕鯨を続けながら暮らす“くじらびと”の姿──厳しくも美しい命のやりとりを通して、人間のみならず地球上にともに生きるものたちの眩しいほどに輝く生命力に満ちたドキュメンタリー映画だ。

ここには、「SDGs」の原点がある。自然とともに生きるラマレラの人々の日常を繊細に、時に臨場感あふれる映像で捉えたのは、写真家であり映画監督の石川梵。本作の中で、世界で初めてラマレラの鯨漁の空撮および水中撮影に成功している。彼らの生き方への深い理解と互いの信頼関係を30年という長い時間をかけて築いてきた石川監督は、2017年から19年までの3年間に撮影した映像を本作品に結実させた。

見たこともない映像に触れる体験が映画館に登場!

今回公開された本編映像は、待ち望んだ鯨を発見したラマファから「鯨が出たぞ」の号令がかかる場面からスタートする。

先端が飛び出した手作りの「鯨舟」が、その声に応えて次々と集まってくる。今はエンジンを搭載した舟もあるが、基本的には手漕ぎだ。

ラマファたちの視線の先には、潮を吹き上げる鯨の姿が。舟の先頭で1本の銛を手に構えるラマファ。巨大なマッコウクジラを小舟で取り囲み、狙いを定め、飛びかかる。

命中したとみるや、2本目の銛、3本目……と用意し飛びかかっていく──。舟からのカメラで捉えられた映像は、船内の緊迫感や対峙した鯨の恐ろしいまでの迫力を、とてつもない臨場感とともに伝えてくれる。

新作ドキュメンタリー映画『くじらびと』は9月3日より、全国で公開される。

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