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磯村勇斗さん「『何歳までに』は叶わないことが多い。人生は無計画の方が楽しい」

  • 2021.8.20

年を重ねて行くこと自体が、すごく楽しみ

――NHK大河ドラマ「青天を衝け」や「サ道2021」、映画「東京リベンジャーズ」など、最近多くの作品に出演されています。

磯村勇斗さん: 出演させていただいた作品の放送や公開の時期が、たまたま重なっているから、そう見えているのでは。「俺、いま活躍してるな」と感じることは、いくつになってもないと思います。いつも「自分が携わった作品が多くの人に届いたらいいな」という一心で演じています。

朝日新聞telling,(テリング)

――30歳になるまで1年と少し。20代のうちにやりたいことは?

磯村: 昔は「20歳になったら」とか「30歳が一つの節目」と考えたこともありました。でも今は年齢に対するこだわりが、あまりないです。28歳だろうが、30歳だろうが、どうでもいいかなって思っていて。
実は“10代のうちにやっておけばよかったこと”が、ないんですよね。だから、「20代のうちにやっておけばよかった」って後悔することもない気がする。
強いて言うなら、自身の30代に繋がる大切な人たちと、いまのうちに出会いたいですね。でも、いい出会いって何歳でもできるとも思います。だから年を重ねていくこと自体が、すごく楽しみです。

――年齢を気にしなくなったきっかけは?

磯村: 徐々に、ですね。「何歳までに」と計画したところで、叶わないことの方が多いじゃないですか。その時に後悔するくらいなら、もっと違うことに時間を使った方がいい。
無計画でいる方が、人生が楽しくなるかもと思ってます。計画も時には大事だけど、それに囚われたり、苦しんでしまったりするなら無計画の方いいかなって。
その方が、色んな出会いができるし、そういう人生の楽しみ方もありな気がします。

朝日新聞telling,(テリング)

結婚願望はある。でも焦る気持ちはない

――結婚についても、特に年齢へのこだわりはありませんか?

磯村: 昔は「25歳までに絶対結婚する」と言ってました。でも今28歳ですから。やっぱり計画するとだめなんですよ(笑)。「なんでだろう」とか「どこで出会った人となら、結婚までいけたのかな」と考えてみても……。
結婚願望はあるんですけどね。本当にタイミング次第な気がしています。これから出会うかもしれないし、もう既に会っているかもしれない。だから、焦って「結婚しなきゃ!」とか「婚活しよう」みたいな気持ちはないですね。

朝日新聞telling,(テリング)

――友達や知り合いなど、身近な人と結婚について話すことは?

磯村: 地元の静岡の同級生は、ほとんど結婚してますね。東京の知人は芸能関係の人が多く、特殊な仕事なので、そもそも結婚の話はあまりしないです。

――東京の人は、地方に比べると結婚が遅いですよね。

磯村: 地方での暮らしは、仕事とプライベートのバランスがいいけど、東京の人の多くは、良くも悪くも仕事が生活のメインになっている気がします。もう少し肩の力を抜いている方が、自分の時間ができて恋愛や結婚が、しやすくなりそうですよね。

朝日新聞telling,(テリング)

――「結婚したいのに、なかなかできない」という悩みを持つ女性も。

磯村: 一人で決められないから、難しいですよね。パートナーがいても考える時間が必要ですし。一方で、相手がいない状態で「結婚しないと」って焦っている人もいますし。
ただ、焦っている時って、いい結果が出ないんじゃないかな。僕は仕事でも焦るとミスをしやすくなったり、思い通りに体が動かなくなったりするんです。お芝居は特に。
だから「焦ってるな」と思った時は、一度自分を解放してあげるといいんじゃないかな。出会いを求めて無理に合コンなどに参加しているとしたら、一回やめてみるとか。
僕は結婚への焦りというのは分からない部分もあって、申し訳ないんですけど……少し力を抜いてみる、変化をつけてみるのはお勧めですね。

朝日新聞telling,(テリング)

悩むときは、とことん悩めばいい

――磯村さんなりの、悩みとの向き合い方は?

磯村: とことん悩めばいいのかな、と思っています。徹底的に苦しんだ方が、抜けた時に、ちょっと成長したような気がしてラクになるので。同じような悩みに直面した時に、気持ちに余裕を持って対処できるようにもなりますしね。悩んでいる時は、ものすごく苦しいですけど。
「今悩んでるわ、俺」と自分のことを一歩引いて見てみる。そして、すぐにどうこうするのではなく、「悩んでいる自分をむしろ楽しむ」くらいの気持ちでいますね。

●磯村勇斗さんのプロフィール
1992年、静岡県生まれ。「仮面ライダーゴースト」(2015年、テレ朝系)やNHK続テレビ小説「ひよっこ」(17年)などに出演し18年、ドラマ「今日から俺は!!」(18年、日テレ系)で、第14回コンフィデンスアワード・ドラマ賞新人賞。代表作にドラマ「演じ屋」(21年、WOWWOW)、「サ道2021」(21年、テレ京系)や映画「ヤクザと家族 The Family」(21年)、東京リベンジャーズ(21年)などがある。

■奥 令のプロフィール
1989年、東京生まれ。不登校・高校中退から高卒認定を取得し大学へ。新聞の記者・編集者を経て、2020年3月からtelling,編集部。好きなものは花、猫、美容、散歩、ランニング、料理。

■齋藤大輔のプロフィール
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。

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